「職場の中で、給与交渉をしにくい雰囲気はありませんか?」
「上司や経営陣は、給与の話になると機嫌が悪くなることはありませんか?」
介護・福祉業界は、ベテランの職員になれば「過去の福祉事業の考え方」が根付いていることがあります。
それが「見返りを求めてはいけない」という考え方・バイアスになる傾向があります。
介護・福祉=慈善事業という考え方が強く、慈善事業だから奉仕精神を持って仕事をしなければいけない考え方に基づいています。
確かに過去の介護・福祉業界は、そのような風潮があったことは事実ですが、今現在は考え方は大きく変わっています。
今回は「介護・福祉の職員でも「お金」にこだわるべき理由」をテーマにお伝えします。
・「お金」も大切にしたい方へ
・働きやすい職場への転職をお考えの方へ
・「お金」も考えている職場は働きやすい!
・「見返り」を求めてはいけない雰囲気の職場は「質も低い」
・見返りを求めることで、質は上がる!
「見返りを求めてはいけない雰囲気」のある職場がなぜあるのか?
冒頭でご説明したとおり、介護・福祉事業=慈善的な活動という風潮が残っている施設は、まだまだたくさんあります。
この考え方が悪いわけでは全くありませんが、そのことによって介護・福祉業界が変化を受け入れきれなかったことは事実です。
「感情」で介護福祉事業を行う職場も多くありました。
福祉による対象者は、「社会的に困っている人」が多いので、「かわいそう」という目線に近いです。
もちろん、感情的に仕事をすることが悪いことではありませんが、 困っている人たちを直接「救うことができる良い仕事」であるがゆえに、道徳的な考え方として「見返りを求めることが悪い」と考えてきた時代があります。
介護・福祉業界のサービスもいわゆるビジネスの一つです。
その事業を営むサービス事業所にも、利用者の方にも双方に利益があることが必要になってきます。
その利益は「経営的にお金」ということになってきますが、そのお金ということを求めてはいけない風潮が残っています。
基本的に「生活に困っている方々が福祉の対象」となります。
そのような方々に、いわゆるお金を見返りとしてサービスの提供の有無を判断するということは難しいからです。
介護だって同じです。
経済的に厳しい介護が必要な高齢者もたくさんいます。
ですので、「介護・福祉で働くことは、対象者に対して尽くす考え方ができるか?」過去の業界全体の風潮としてあったことは事実です。
過去の介護・福祉業界の考え方を引きずっている法人や施設は、職員が「お金のために働くことは悪である」という価値観すらあります。
ですので、給料として見返りを求める職員を悪い職員として「評価しない」という職場もあります。
そのため「給料のことを口に出す職員」は出世にも影響することがあります。
他にも「定時で帰ろうとしたり、有給休暇を取ること」を怠けていると、考えている職場もあります。
- 定時で帰ろうとしている人に対して「もう帰るの?」と発言がある
- 有給休暇を取ろうとすると「有給とったら職場が回らないのわかってるでしょ?」と発言がある
- 開始時間の30分前に来るように指導する
このような職場はブラックな職場であることが多いです。
過剰な貢献を求められるのに、見返りを求めにくいことが積み重なって、「低賃金な上に激務」というイメージが介護・福祉業界に定着したのだろうと思います。
「お金」も考えている職場は働きやすい!
「安い給料でも、介護・福祉の仕事で働く事を良し」とする人が多いと、仕事量が増えます。
理由は向上心が全くないからです。
安いお金で働くことは、学んだり・改善したりという考え方を、拒むことにもなりかねません。
ボランティアの延長として、仕事を考えているようなものです。
見返りを求めない風潮は、感情で仕事をすることになります。
感情で仕事をするは、「納得できないから仕事しない」というビジネス的な考え方の以前の問題で、自己満足のために仕事をするようになってきます。
「趣味を仕事としている方」であれば、このような考えもあるかとは思います。
生活のために仕事してるのではなく、別の目的で仕事をしているのであれば、そのような考えで働くこともありです。
職場の中には、生活のために働いている職員も多いと思います。
そのような職員は、生活のために一生懸命働かなければなりません。
ですので、ある程度の見返りがないとモチベーションが上がらない傾向にあります。
見返りを求めてはいけない職場は、生活のために働いている職員にとっては、仕事がしにくいということになります。
このことについて、近いことを下記の記事に書いてます。
たとえ「介護や福祉の仕事が好きだから、勤め続けたい!」と思っていても、生活が出来ないのであれば、退職する必要が出てきます。
仕事の評価を「給与として還元する仕組み」は、今後の介護・福祉業界の必須の仕組みになってきます。
介護・福祉業界で「生産効率を上げる」考え方は、あまり適さないのかもしれませんが、効率を上げることによって、その職場に貢献できることがあれば、結果として利益を生むことができます。
そのような「良質な刺激」を職場に与え続けるためには、職員の競争力が必要になってきます。
その競争力として単純に効果があることは、見返りがあるということです。
介護・福祉業界は、変化や職場改善を求めるようになって来ています。
その典型なものとして、キャリアパスというものがありますが、このキャリアパスは「どのような人材・どのような能力を身につけて欲しいか」というのことを、指標として提示するものです。
組織に貢献していくことによって、待遇が向上することを表しています。
キャリアパスの導入によって、お金を求める=待遇向上を求める人が集まる介護・福祉の職場は非常に働きやすくと思います。
逆に「見返り」を求めてはいけない雰囲気の職場は、「質も低い」といえます。
感情で働き、自己満足で働く職員が多くなることは、「介護や福祉のサービスが商品である」ことに気づいてません。
介護や福祉のサービスは、目に見えないだけであって、商品である考え方ができます。
そのため、「商品が良いものであったら、利用者の方に受け入れられ、利用され続けていく施設」になります。
そういった職場になれば、必然的に職員も活気づく傾向にあります。
そのために、介護・福祉の職員も見返りを求めることを積極的に行って良いのです。
介護や福祉という良い仕事をしているからこそ、その仕事に対してしっかりとした報酬を求めることはなんら不思議なことではありません。
まとめ:介護・福祉の職員でも「お金」にこだわるべき理由
「見返りを求めても良い」職場で勤めると、職員自身が競争力が生まれることになります。
この競争が「嫌だ!」という方も、もちろんいると思います。
たとえ競争力が生まれたとしても、一般企業のような個人プレイではないので、競争による人間関係の悪化は生まれにくいです。
介護・福祉業界の仕事は、基盤がチームプレーになってきますので、チームとして動くことが必要になってきます。
その中で、全体的に見返りを求めるような、雰囲気になってくると「余計な労働を増やさない」ことにつながってきます。
介護・福祉業界の職場は、改善が続いています。
待遇もあまり良くない職場もありましたが、経営努力により克服している職場も増えてきています。
今現職に不安や不満がある方は、転職をおすすめします。
転職に関して、今より良い待遇の職場を見つけることは難しいと思われるかもしれませんが、下記のノウハウで驚くほど簡単になりますので、強くお勧めします。
参考になれば幸いです。