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介護や福祉の仕事は楽しくてやりがいがあるものです!実体験に基づく記事にしています。

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介護施設の管理職はきつい?実はとてつもない格差があります。

介護施設の管理職はきつい?私の経験から「とてつもない格差」がありますよ。

人事担当者として1000人以上の介護・福祉職の方々とお話してきました。(プロフィールはこちら>>)

「介護や福祉の管理職って、仕事が大変そうでしょう?」
実際、施設や事業所の管理者は様々な課題に直面しているため、思ったよりも報われないとイメージすることがあります。

私自身も、中間管理職を5年ほど務めました。


「施設長」という肩書きではありますが、雇われている身なので、中間管理職の立場。
正直に言うと、ほとんど残業もなく、大変な仕事も少なかったです。
でも、それはマネジメントがしっかり機能していたから。他のスタッフが仕事をこなしてくれていたんです。

 

そして 離職率もほぼ 5年間くらいは0%でした。
つまり私が施設長をやっていた時には、誰も退職しませんでした。
チームワークもでき、ノウハウもたまっていました。

つらかった仕事の記憶はほとんどありません。
待遇にも満足していました。


実際には 「介護施設の管理者はきついと」よく聞きますが、私自身の経験からこれにはとてつもない格差があると思っています。

今回は「介護施設の管理職はきつい?」をテーマにお伝えします。

 

この記事はシリーズ化しています♪

リンクを随時貼りますので良かったら読んで見てください♪

 

こんな方にオススメ♪

・管理者への出世を考えている方へ

・管理者待遇での転職をお考えの方へ

 

結論

・介護施設の管理職は「職場環境」を作れるかどうかで格差でます。

\ あなたにとって理想の職場/

介護施設の管理職はきつい?格差がでる理由:まえがき

介護施設の管理職は、社会福祉法人が運営する場合、通常は「施設長」と呼ばれ、株式会社が展開する場合は一般的に「マネージャー」と呼ばれます。

介護・福祉の管理者と、一般企業の管理者、例えば部長職などを比較してみると、仕事の内容は大きく異なります。

 

介護・福祉の分野では、マネジメントだけが求められるわけではありません。

実際、介護や福祉の現場で管理者になると、マネジメントだけでなく、施設や事業所全体にわたる様々な業務に通じている必要があります。

 

これがないと、厳しい状況に立たされることもあります。

もちろん、職場が「分業制」を導入していれば、管理者は自分の仕事に専念できることでしょう。

しかし、人材が不足している状況では、組織全体を再構築するか、的確な指導を積み重ねて組織を発展させる必要があります。

そのため、管理者には「現場経験者」が多くなる傾向があります。

 

ただし、介護・福祉業界は人手不足が深刻なため、「何でもこなさなくてはならない」といったプレッシャーが管理者にかかりやすいのが特徴です。

この状況が続くと、組織自体が崩壊する可能性があります。

 

言い換えれば、管理職の仕事は単なるマネジメントだけではなく、業界特有の課題にも真摯に向き合いつつ、組織を導いていくことが求められます。

そのことから、介護施設の管理職は「きつい」と感じる方が多いのも事実です。

経営者は、その法人のあり方や方針など、根幹や全てを司る部分です。

 

管理者は、その法人が展開する事業が健全に運営できるように、現場の管理をすることです。

介護・福祉業界では、施設規模によって、1人の人物が経営者と管理者を同時に兼任することも多いです。

経営者が現場管理も行う職場は、小規模なら多い傾向があります。

 

通常は「経営者」と「管理者」は、別々の役職になりますが、両方を兼ねている場合もあります。経営と現場がしっかり管理できれば、別に問題はありません。

介護施設の管理職はきつい?格差がでる理由

問題は、介護施設の管理者として感じる「きつさ」です。

最もストレスを感じやすいのは、「職員間のトラブル」や「職員のミスによる事故への対応」が代表的です。

 

これが基本的には管理者にしかできず、動かなければいけない仕事となります。

そうならないように、職員をマネジメントし、教育を行い、人手不足の対応で現場にも出向かねばならないことがあります。

 

そのことから仕事は膨大な量になることも多いです。

このような理由から、管理者は仕事がきついというイメージが広まっています。

確かにキツい部分はあります。

 

仕事の多さに比べて待遇が悪いと感じる場合もあるでしょう。

ただし、実際のところは職場によって異なり、管理者は全く仕事が楽なうえ、待遇もしっかりしている職場も案外多いです。

ホワイトな職場で管理者になると楽ですよ。退屈って思うかもしれませんが。

なぜ介護施設の管理職のキツさに差が出るのか?

『介護の管理者をやっているけれど、どうしても楽にならないんです!』
『仕事が楽な管理職なんて嘘だ!』という声も聞こえてきそうです。
しかし、考えてみてください。

 

なぜ管理職が「忙しい」というイメージがあるのか?

その職場が効率的に回っていないからです。

 

もしかしたら、 2対6対2という組織を構成する法則がありますが 、管理者自身が2割の優秀な人材に入っていない可能性もあります。
また、他にも組織全体のレベルがまだまだ低いとも言えます。
分業制ができていないことも問題かもしれません。
しかし、これさえ整えれば大丈夫なのがわかると思います。

 

『それが簡単にできれば苦労しないよ』と思われるかもしれませんが、それができれば管理職としての業務が長く楽になり、待遇も保証されるでしょう。
そして、手っ取り早い方法は、それが整っている職場に転職することです。
※管理職の求人や待遇に関する記事はこちら)
つまり、介護施設の管理職にはかなりの差があることを理解した方がいいです。

人手不足ではない職場は役割分担ができます。

介護施設の管理職は「現場のコントロールしよう」としなければキツくない

正直に言えば、介護職の管理者の仕事がきついと感じる人たちは、現場の運営をコントロールしようと必死になっていることが多いです。
先ほども触れましたが、現場でトラブルや事故が起きると、管理者の仕事が一層増えてしまうのです。


そのため、管理者は職員を通じて現場をコントロールしようとします。

常にこのような話を聞くたびに思うのは、なぜ現場に任せないのかということです。
現場は現場の職員にまかせるべきであり、問題が生じた時に管理者がサポートするのが理想的です。


それにもかかわらず、管理者が前面に立とうとすることがあります。
そうすると、職員は成長せず、管理者自身も楽になることはありません。
もちろん、管理者が尊敬されることはなく、「上司がうるさいだけだ」と思われることでしょう。

 

もし管理者が職員から尊敬されないような人だったら、現場の管理はできるでしょうか?
それとも、何か問題が発生した時に、責任を持って対処できるでしょうか?

比較的事業年数が長い施設では、管理者になることが現場からの「出世」と見なされることがあります。
しかし、まったくの介護・福祉の素人が管理者になることも考えられます。

 

上層部からの評価が高くても、一般職員からは尊敬されないケースもあります。
つまり、現場を知っているだけでなく、上司としての資質も必要なのです。

 

もし管理者の資質がない人が管理者になってしまった場合、その人物の上司としての成長を期待することはできますが、根本的に管理者としての資質がない場合、現場はその人の在り方に影響を受けてしまいます。

その結果、組織が誤った方向に進むことがあります。

したがって、管理者のポジションにつく者がセンスがある人材であることは非常に重要です。

ただし、センスがあっても、職場自体の考え方がすでに非効率である場合は、長い時間苦しむことになるでしょうね。

今回のテーマには下記の記事もオススメです♪

介護施設の管理職は「職場環境」が整っていればキツくない

例え、管理者のセンスがある人が任命されたとしても、

・現場の仕事もしなければいけない

・管理業務をしなければいけない

・教育的な業務をしなければいけない

「何でもしなければならない」

このようになると、体力的にも精神的にも続かない、「疲弊した状態」になります。

センスがある管理者だったら、全て良いというわけでもないのです。

 

疲れ果てると、誰でも「自分の実力を発揮できない」ものです。
管理者や上司は、その人の機嫌や態度ひとつで、組織の雰囲気を大きく変えてしまうことがあります。
介護や福祉の職場で管理職が「疲弊」しないためには、「職場の余裕」も必要です。
管理者層に余裕がないと、指示や教育が中途半端に終わってしまいます。


余裕がないと、日々精神的なプレッシャーがかかり、職員との丁寧なコミュニケーションが難しくなることもあります。
その結果、「一般職員からの抵抗」が生まれ、悪循環が続くこともありえます。
時には、センスがない人材が無理に管理者になることもあります。
その人が責任感からリーダーとして努力しても、逆にまずい状況を引き起こすこともあります。


人材不足が慢性的に続くと、適材適所の配置が難しくなります。
「適材適所で運営しています」と言っている職場が本当かどうかを見極めるのは難しいことです。
一般企業の場合、任命した管理者が役職を果たせなければ、すぐに降格させることが可能です。


しかし、介護・福祉の仕事では、自治体や関係機関への登録などが必要で、一度任命したら簡単に変更できない状況もあります。
「管理者を試しに配置し、問題があれば解任する」といったことが難しい業界事情も考慮する必要があります。

 

職場環境が整ってないところで管理職を務めると、上記のように「ストレスフルな状態で働かなければならない」ということは想像に難くないと思います。
これが、「管理職がきつい」とイメージされている大きな理由になります。

しかし、どうでしょう。
例えば、「すでに職場の環境として業務効率を向上させるベクトルができていたら?」
どんな管理職の人がついたとしても、その方向性さえ崩せなければ、職員は業務の効率を向上させようとする方法に努力します。


そして、それを提案してきたり、アイデアを出したりすることをしてくれます。
ですので、それを管理者としてサポートさえすることをすれば、特に職員も不平不満なく、管理者も仕事が忙しいということもなく、業務は円滑に進行します。
つまり、管理者が忙しい、きついと感じている事業所はそもそも、職場環境がまずいのかもしれません。

管理者が余裕なさそうな職場で、出世・昇進したいって思わないですよね。

介護施設の管理職は「教育体制」が整っていればキツくない

管理者を育成するためには、行政からの指導や専門の研修が提供されることがあります。

同時に、上位の経験豊富な人物が指導にあたることもあります。

ただし、研修を受けたとしても、それが実践できる状況や、それが可能な職場環境が問題となります。

 

教育体制は重要ですが、特に職員が自ら学ぶことができる教育体制が効果的です。

管理者を育てるだけでなく、職員が主体的に学ぶ環境が整っていると、管理者は情報提供だけでなく、少ないアウトプットで効果を上げることができます。

それには、組織全体で円滑なコミュニケーションが取れることが基本的な要件です。

コミュニケーションが活発な組織では、積極的な意見交換が行われ、これが未熟な管理者に対するフォローを容易にします。

 

このような組織環境では、管理者が疲弊しにくくなる傾向があります。

良好なコミュニケーションのもとで育まれた管理者は、職務において安定感があり、ストレスを軽減できるでしょう。

まとめ:介護施設の管理職はきつい?実はとてつもない格差があります。

介護・福祉業界で「管理者」になることは、自身の経済的な待遇を向上させる手段とも言えます。

仕事においてキャリアを拡げる意味でも、ぜひチャレンジしていただきたいと思います。

ただし、この職種は常に学び続ける必要があります。

 

介護・福祉業界の管理者には独自の要素があり、通常の経営手法が通用しないことがよくあります。

現場での実務経験がない場合、現場のスタッフとの信頼関係を築くのが難しいこともあります。

そのため、積極的にコミュニケーションをとり、現場との信頼を築いていくことが重要です。現場に放置してしまうと、仕事のコントロールが難しくなり、職場の人間関係が悪化する可能性もあります。


管理職の方々は、自分のスキルを向上させ、同時に余裕を持ちながら働きたいと考えることが一般的です。

そうした理想を叶えるためには、新たな職場を検討することが良い選択となるでしょう。

もちろん、現在の職場が将来的に充実感を提供できる場合は問題ありません。

しかし、そうでない場合は、整った職場環境が良い結果を生む可能性が高いです。

待遇や余裕、人間関係の悩みなど、すべてが改善される可能性があるのです。

自らのキャリアや心地よい職場環境を求めて、転職を検討されることをお勧めいたします。

\最後まで読んでくれてありがとう♪/

参考になれば幸いです。