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ブラックな介護施設の見分け方:求人票と職場見学で見抜く4つの方法

ブラックな介護施設の見分け方は働く介護職に重要です。求人票からも見抜けますよ。

人事担当者として1000人以上の介護・福祉職の方々とお話してきました。(プロフィールはこちら>>)

経験から「ブラックな職場と感じるか?」は人によって異なります。

例えば、

・上司のパワハラに対する受け取り方
・サービス残業が多いことを、「仕事をやっている感」にしてしまう

「ハラスメント」や「サービス残業」に関しては確かに多くの人にとってブラックな職場と見なされることがあります。

ただし、これは「多くの方」にとっての評価です。

 

上司の厳しい叱責に対しても、その上司が「非常に福祉に熱意がある人」であり、利用者に対する支援に関しても見本になるような、「素晴らしい技術」を持った上司であれば、その厳しさに納得感が生まれ、パワハラと感じない職員もいます。

 

信頼関係でパワハラの捉え方も異なります。

 

サービス残業に対しても、自分に厳しい職員は「自分が仕事ができないから、少しでも貢献したい」という考え方で仕事をする方もいます。

 

つまり、「ホワイトか?ブラックか?」は人によって異なります。

 

ただし、将来性の観点から見ると、経験から「間違いなくブラックな職場」「今後ブラックになる職場」は存在します。

 

今回は「ブラックな介護施設の見分け方:求人票と職場見学で見抜く4つの方法」をお伝えしたいと思います。

こんな方にオススメ♪

・自分の職場をブラックかどうか疑っている方へ

・ブラックな職場を見分けるノウハウを求めている方へ

 

結論

・ブラックな職場は求人票では「おそらく」しかわからない!・・・が、職場(見学)からほぼ確実に見分けることができる!

\ あなたにとって理想の職場/

ブラックな介護施設の見分け方:求職票からわかること

職場選びをする際、ハローワーク等の求人票を確認しながら、次に仕事をするべき職場を選ばれると思います。

 

求人票にいくら詳しく書いてあったとしても、「根拠が明確にない」とそれを裏付ける情報にはなりません。

 

実は求人票から確実にわかることは、それほど多くはないのです。

しかし、ブラックな職場かどうかを求人票の中からある程度判断することはできます。

 

求人票からの判断が難しい理由がいくつかあります。

 

介護福祉業界は人手不足の状況にあり、ブラックな介護施設も求人票で積極的なPRを行います。

同様に、働きやすい職場もポジティブな要素をアピールします。

 

つまり、ブラックな施設もホワイトな施設も、求人票の中で魅力をアピールするため、内容だけで判断するのは難しいのです。

 

その事業所が一方的にその職に関する PR が書いてあるだけですので、「ホワイトのよう」に見せて実は「ブラック」がありえます。

 

逆に、スカスカな求人票でも実際は優良企業だったりします。

 

しかし、目安を得るためのポイントは存在しますので、さらに確かな情報を得るために職場見学などを行うと信頼性が高まります。

 

求人票はあくまでも目安です。

求人票では、決定はせずに目星をつけましょう。

その上で、職場見学等を通して採用試験を受けるかどうかを決めましょう。

よくあるブラックな介護施設の見分け方のアドバイス

求人票から確実にブラック企業を見抜く方法は存在しません。

「この項目があればブラック企業だ」というアドバイスを聞くことがありますが、これは確実なものではありません。

 

もし「この項目が書かれていたらブラックの可能性が高い」というアドバイスを聞いたことがあるのであれば、そのアドバイスを再検討する方がいいと思います。

 

実際に、素晴らしい職場も増えており、介護福祉業界は改善が進んでいます。

ブラックな介護施設で働いた経験をした人からはイメージしにくいことも、努力によって良い職場に変わった職場もあります。

 

そのような場合、その職場が求人票にPRすることも一般的です。

したがって、特定の項目が書かれているだけでブラック企業であると判断するアドバイスは信頼性に欠けると個人的に考えます。

代表的な求人票の事例を考えてみましょう。

1.根拠のない見抜き方:「未経験・無資格応募OK」の求人票はブラックな介護施設?

未経験・無資格者を採用していることは介護・福祉にとっていえば、「人がいないから窓口を広げている」と解釈ができるのでブラックな企業であると聞きます。

 

実際に求人票を見ると未経験・無資格可能としている求人票は実に多いです。

ですが、未経験・無資格を採用するから ブラック企業だということはありえません。

逆に優良企業の可能性があります。

 

職種に着目して見ると、必ずしも「介護や福祉の資格が必要な職種」でないことも考えられます。

仕事内容の欄からもそのようなことが分かるかもしれません。

資格や経験が必要ないからOKとしているだけかもしれません。

 

教育体制に自信がある事業所が未経験・無資格の採用を行うことは当然のことです。

 

有資格者や経験がある方を採用することはリスクもあります。

前職でのやり方を変えられない可能性があるからです。

 

職場に適応できない人材を雇うことは、人間関係にも影響があります。

よって、「自分のところで一から教育した方が、組織に貢献してくれる人材を育成できる」とそのように考える事業所だってあるのです。

 

つまりは、ホワイトな介護施設の求人票の可能性も高いです。

2.根拠のない見抜き方:「人間関係良し・アットホームをPRしている」求人票はブラックな介護施設?

「人間関係が良い職場です!」「アットホームな職場です!」

そのような記載をしている求人票はブラックで危ないということを聞きます。

不確定要素が多すぎます。

 

もし、その職場が過去の経験で、「人間関係の悪さ」や「コミュニケーションの希薄さ」に悩み、それに関する大改革を行っていた結果、「人間関係が良くアットホームな職場が構築できた」とします。

 

それはとても誇らしいことです。

 

自信を持って求職者にPRできることですので、正直に書いてるだけの可能性もあります。

求人票に「人間関係が良い職場です!」「アットホームな職場です!」と書いてるからといって良いも悪いも判断できないのです。

3.根拠のない見抜き方:「常に求人を出している職場」はブラックな介護施設?

常に求人を出しているからといってブラックな職場であるとは限りません。

介護や福祉の人材は常に不足している傾向にあります。

それは優良な企業であっても「人材確保に苦しい部分」があります。

 

例えば、人口が多い所に展開しているような法人・事業所は、労働者を集めやすい傾向にあります。

逆に人口が少ないもしくは郊外に展開しているような法人・事業所はいくら優良企業であっても人材確保が難しいこともあります。

 

交通の便が悪かったり、出勤に時間がかかる等で採用がままならない事もあるのです。

そうなってくると、常に求人を出すという形になります。

 

他にも、優良の事業所は財務も強くなっていることが多いです。

 

そのため、事業展開のスピードが速く、新しく事業を建てることも多くなります。

そうなってくるとやはり常に求人を出す必要があるのです。

ブラックな介護施設の見分け方:求人票と職場見学で見抜く4つの方法

求人票でブラックな職場を見分けるのは難しいですが、ある程度の目安をつけ、職場見学で注目すべきポイントを確認すれば、ブラック企業を見抜く可能性が高まります。

1.ブラックな介護施設の見分け方:求人票で見分ける

求人票からブラックな職場を見抜くのは難しいですが、重要なポイントは「具体的に書かれているか?」です。

 

それだけでいいです。

中でも主に働きやすさに関する情報です。

 

たとえば、「人間関係が良好な職場です」と書かれていても、それがどのようにして良好なのかが具体的でない限り、主観的な評価に過ぎません。

 

求人票に「人間関係がいい」と書かれていても、それが自分にとって本当に良好なのかは別の問題です。

 

例えば、「管理者との面談を毎月1回行っていますので、人間関係が良好な職場が保たれています」といった具体的な記述があれば、信頼性が高まります。

 

求人票の見方は、働きやすさに関する具体的な対応がどの程度行われているかを確認することが重要です。

 

しかし、求人票だけではブラックかどうか判断が難しく、ある程度の目処をつけたら、職場見学で確認することが良いでしょう。

2.ブラックな介護施設の見分け方:職員と利用者の笑顔

働いている職員が「常に笑顔で働いているか?」を見ましょう。

利用者と接している時に笑顔で接している「技術ある職員」もいますが、利用者と接していない時「柔らかい表情」=「笑顔」で働いているかどうかを見ましょう。

 

利用者と話している時は笑顔だけども、利用者から離れると無表情もしくは不機嫌な表情をみせる。

そのような職員の様子を見ると、ブラックな傾向があると思っていいです。

 

利用者と接している時には「プロとしての様子」を見せようとしても、それ以外の部分では「素」が出てしまいます。

 

一人の職員の様子で決めつけることはできませんが、 職員の中で多く見受けられるのであれば確率は高まっていきます。

 

職員が「見学者などの外部からのお客様」には愛想よく対応することを徹底している可能性はあります。

利用者の笑顔を見ましょう。

 

利用者が楽しそうに、その事業所内で過ごしているのであれば、比較的穏やかに過ごしている職場だと言えます。

 

職員が利用者に与える影響は非常に大きく、職員が不機嫌そうに対応すると、利用者自身も不機嫌になることがあります。

 

利用者自体が楽しそうな雰囲気であれば、職員も楽しそうな雰囲気で働いているということがわかるのです。

3.ブラックな介護施設の見分け方:職員室(スタッフルーム)の整理整頓

特にスタッフルームの整理整頓が行われていない事業所は、「秩序が保たれていない」か 「業務が繁忙している」そのような可能性が考えられます。

 

一部分だけ煩雑になっているような机があるとすれば、それはそのデスクを使っている職員の性格であろうと憶測は出来ます。

 

全体的に煩雑になっていると「業務が効率化されていない」ことに繋がります。

つまり、仕事が効率的にできない職場と見抜けることができます。

それはブラックな職場の可能性があります。

 

一時的に繁忙期により、スタッフルームが散らかっているということはあるでしょう。

ですが「年季が入った散らかり方」かどうか見方によっては、わかると思います。

「年季が入った散らかり方」であればブラックな職場の可能性があります。

4.ブラックな介護施設の見分け方:見学対応者の印象

職場見学をすると、その見学を案内してくれる職員がいると思います。

その見学対応者が「親切丁寧に対応してくれる」のであれば職場としては良い職場と言えると思います。

 

それに加えて、その見学対応者が職場の良いところも悪いところも伝えてくれる。

そのような見学対応をしてくれるのであれば「ほぼ確定的に良い職場」です。

 

完璧な組織というのはありえません。

ですので、組織に悪い部分があることは当然です。

 

普通はそれを隠すものですが、それを認識していることを見学対応者が伝えるということは、 その問題に対して事業所が取り組んでいる証拠でもあります。

 

注意点としては、愚痴っぽくネガティブに「組織の悪い部分」を伝えてくることはNGです。

問題意識として捉えているとポジティブな話が聞けるはずです。

良い所ばっかりPRしてくる見学対応もありますので、こちら側から思い切って聞くこともおすすめです。

 

ストレートに聞くことは失礼にあたるかもしれませんので、

「改善に取り組んでいることや改善したいなと思うところはありますか?」

質問されると良いと思います。

 

良い職場なら見学対応者がその質問に答えてくれます。

たったこれだけで良い職場かどうかはわかります。

まとめ:ブラックな介護施設の見分け方:求人票と職場見学で見抜く4つの方法

「ブラック企業・職場かどうか?」は直接見ないと、間接的に見ただけではわかりません。

 

もちろん、求人票の傾向もあるとは思いますが、積極的に職場改善を行っている事業所はそれを自慢したいPRしたいと思うことが当然です。

転職に関しては

1.求人票から選ぶ

2.求人票で選んだ職場を見学する

3.採用試験を受験する

この順序は守った方がよろしいかと思います。

 

しかし、人手不足が進む中、求人に対する熱も高まっており、見抜く難しさが増しています。

 

そのため、職場見学は絶対におすすめです。

もし時間がないか、職場見学以外の情報も知りたい場合は、転職エージェントなどを活用してプロの情報を得ることが良いでしょう。

\最後まで読んでくれてありがとう♪/

参考になれば幸いです。