「何か人のために役に立つ働くことをしたい!」
そのように人のための役に立ちたいという思いで、介護や福祉職を目指される方もいます。
それは介護・福祉職だけではなく、医療・看護職でも同じように「人のために役に立ちたい!」と目指す方が多いです。
しかし、実際に現場で働くことによって「理想と現実のギャップ」で退職に至ってしまう人材も多い業界であることが事実です。
この理想とのギャップは、働く職場でだいぶ違ってきます。
そのため自分が向いている職場を選ぶということも方法のひとつです。
今回は「自分の好きなことで、職場を選ぶ方法」をテーマにお伝えします。
・職場選びのノウハウを求めておられる方へ
・自分に向いている職場を選びたい方へ
・高齢者介護は「気遣いが好きな人」に向いている
・障がい者支援は「話すことが好きな人」が向いている
・児童福祉の仕事は「学ぶことが好きな人」が向いている
・その他の分野での仕事は「ネットワークづくり好きな人」が向いている
介護・福祉職を好きなことで職場を選ぶことの大切さ
介護・福祉職の離職率は年々下がってくる傾向にあります。
これは国の施策がうまく効果をあらわしていることもありますし、変化を求める職場が改善し行動が効果が出てきたこともいえます。
ただし、働きやすい環境が少しずつ整ってきたとしても、個人の気持ち的なものはどうしようもありません。
周りの人材がサポートをしても、結局はどのように仕事を感じるかは、その人材次第です。
ですので、適材適所で職場を選ぶことは重要なことなのです。
採用されて働いてしまえば、その職場の中での「適材適所」は考えることができますが、自己分析し向いている職場を選ぶ事が、介護や福祉の仕事に「やりがいを持って楽しい」と感じるために大切なことです。
介護・福祉関係の仕事選び:高齢者介護
高齢者福祉サービスで、介護職などで働く人材は基本的には「気遣いができる人」が向いていると思います。
この気遣いができることは、利用者の介護にとって必要なことで、素晴らしい介護職員には共通して持っている能力であろうと思うことです。
例えば、
職員室に向かう途中に廊下を歩いていると、ベッドに乱れを発見した。
ついでに整えた。
通常の介護職員であれば、乱れているベッドに気づくことはできますが、ついでに整えようとまではしない人材が多いです。
このように少しでも「ついでに」という感覚があるのであれば、「気遣いができる方」だと思います。
その「ついでに」仕事しておこうという気持ちが、周りの職員や利用者を助けることになりますので、介護職員として気遣いがあることは、一流の人材になるために必要な能力であろうと思います。
介護・福祉関係の仕事選び:障がい者支援
障がい者支援においては、話すことが好きな人の方が向いています。
ですので、「話すことが好きな人」は障がい者福祉の仕事も選択肢に入れてみると良いかもしれません。
障がい福祉の支援サービスには、家族への支援も入ってきます。
この家族への支援については、直接的な相談や悩み事を受けることが多く、これに対して当事者ご家族をエンパワーメントしていくためには、話すということが上手な人でないと、うまくエンパワ-メントできないこともあります。
「話すことが好きな人」は、家族支援が上手くなるということが可能性としてあります。
当事者家族と話し合っていくことで、利用者への支援も決定していくことも多いです。そのため、当事者家族と信頼関係を築いていくことも必要なことです。
当事者家族と信頼関係を築くことが上手くできれば、利用者支援においても素晴らしい効果が出ることも多く、現場の感覚としては当事者家族との信頼関係を築くことが利用者への良質な支援サービスを提供できることに必須の条件となります。
福祉関係の仕事選び:児童福祉
児童福祉には、「学ぶことが好きな人材が向いている」と思います。
「学ぶことが好き」ということは、色々な知識を得ようとすることも指しますが、知識を得ることだけでは意味がありません。
アウトプットすることが必要になってきます。
ただし、「学ぶことの意識」が強すぎて、他者の意見をあまり聞くことができないということもありえますので、学ぶことが好きな方は、同時に「謙虚な姿勢を保っておく」必要があります。
児童福祉の業界は、色々な知識や学術的な研究が進んでいる分野でもありますので、サービスの質を上げるためには、学ぶ姿勢を常に持っておくことが必要になってきます。
また、その上で子どもを対象とすることで、保護者との関係もしっかりと作っておくような人間性も持ち合わせていく必要があります。
そのためにも学ぶ姿勢は重要なのです。
福祉関係の仕事選び:その他の分野
それ以外の福祉関係の事業所については、担当のエリアや地域のことで活躍する人たちが多いです。
そのため「ネットワークを作る」ことが重要になってきますが、この「ネットワークを作ることも好きだ」という人材が向いていると思います。
つまり「営業思考がある人材」です。
色々な方と話し、そして一つの共同体を作るようなことが好きな方であれば向いていると言えるでしょう。
実際に身近にある地域福祉系の団体として、社会福祉協議会がありますが、社会福祉協議会の人材は事務系の仕事のみならず、ネットワークを地域の中でつくっていくような仕事が主なことになってきます。
ですので、ネットワークを作れるように、人々を動かせるようなことが好きな人が向いている職業と言えます。
介護・福祉職を好きなことで職場を選ぶことについて
上記に分野別で、「向いている人材」のご紹介をしましたが、実際は介護・福祉業界で言えば、「全部が向いている人材」であるといえます。
しかし、分野ごとに特化している「センス」もあるのです。
例えば、「ネットワークを作ることが好きな人」が、高齢者福祉で勤めていると、「向かない・あわない」ことはありえません。
ネットワークを作ることが好きな人でも、高齢福祉分野では様々な専門家と話を進めていくこともありますので、向いていないわけではありません。
そのため基本的に「自分の好きな分野で務めること」はいいですが、分野で向いているセンスは多少違ってきます。
それを理解しながら職場を選びましょう。
社会貢献の意欲が強い方が、介護や福祉業界で勤めていることが多いです。
それを基盤に置きながら、「自分に何ができるのか?」自己分析を進めていくことが必要です。
まとめ:福祉関係の仕事選び!「好きな事」で決める方法
介護職・福祉職で好きなことを中心に選ぶことは、仕事に対してのやりがいを持つことに重要なことです。
理想だけで追い求めていくと、あまり自分に合わない職場に勤めることにもなりかねません。
いくら職場環境が良くても、「自分にとって良くない職場」になってしまえば、長く勤務することが難しくなってきます。
ですので、自己分析をしっかりしながら仕事を選びましょう。
この自己分析をした結果は、次のステップである面接試験等でも役に立ちます。
自分の目指すべき分野をしっかり見据え、どのようなことに自分が貢献できるのかを考えていけば、きっと素晴らしい人材になると思います。
介護・福祉の業界は常に多くの求人票があります。
その中から「理想の職場」「ホワイトな職場」を見つけることは至難の技です。
下記のノウハウで「理想の職場」を探すことが、『驚くほど簡単』になります。
参考になれば幸いです。