「介護職を辞めてよかった~」
「介護職で働くことをおすすめしない!」
悲しいことに、そのようなことがインターネットで載っていることがあります。
全ての職場が従業員に「冷遇」ともいえるような対応をしているわけではないのですが、経験上そのような職場があることも事実です。
しかし、介護・福祉の業界で楽しく働いている人材も多いことも事実です。
新しいポジティブな「3K」「5K」を達成している施設もあります。
なぜそこまで違いがあるのか?
一つ考えられる理由は、介護職・福祉職に向かないのに介護・福祉業界で勤めてしまったことが理由に挙げられるのではないかと思います。
どんな仕事でも向き・不向きというものがあります。
介護・福祉業界は他の業界と比べ窓口が広い業界であることも事実です。
ですので仕事をしようと思えばたくさんの仕事があります。
ですので、「就職することが簡単な業界だ」と思われがちですが、人気があって働きやすい職場は、すでに人材不足が解消していることも多いです。
そして、比較的すぐに募集を開始したらすぐ埋まります。
良い職場で勤めたいのであれば、ノウハウがないと厳しいと理解されるとよろしいかと思います。
今回は「介護職に向かない人材」をテーマにお伝えしたいと思います。
・転職に失敗したくない方へ
・介護職・福祉職に興味のある方へ
介護職を「辞めてよかった」という人材が増える理由
介護職は人材不足の課題を克服するために、敷居を下げようとすることに必死になってきた時期があります。
就職するための敷居を下げることは、専門的なことを学んで来た人材以外もチャレンジすることが容易になり、介護や福祉の仕事で働くことが身近になることに成功しました。
しかしながら、この敷居を下げることによって「理想と現実のギャップ」が出てきてしまったことも事実です。
介護や福祉の仕事は、いくら就職への敷居を下げようとしても、仕事の内容の敷居を下げることは、サービスの質の低下につながります。
そのため、イメージとしては簡単に見えても、実際に働くと非常に難しく専門的な学びを続けていかないと難しいことが多いのです。
「学ぶ姿勢」を常に持っていないと、難しい仕事であることは当然です。
学ぶ姿勢を持っていなくて仕事を続けていくと、勤務について来れなくなることは当たり前です。
ですので、「介護職を辞めてよかった」といえる人材は、そもそも向いていなかったことも考えられますし、職場がそのようなことを教えなかった可能性もあります。
辞めてよかったにならないための注意点
やりがいを持って仕事できるようにしていくためには、自分のスキルが上がっていくことを実感することが必要になってきます。
そのため常に介護や福祉の仕事は学ぶ姿勢が大事になってきます。
この「学ぶ姿勢」を本人が持っているかで違ってくるのですが、職場が「介護職のあり方・役割」を教えないと専門的な勉強をしてこなかった人材は、理解ができないこともあります。
「介護」と「介助」の違いをよくわかってなく働いている人材もいます。
ですので、働いた職場があまり良くなかったということも考えられますが、そもそも介護や福祉の人材に向かないタイプもいることが事実です。
それをまず理解しましょう。
介護職に向かない人材:柔軟性がない
介護や福祉の職場はチームワークで仕事をしていきます。
そのため色々な価値観が集まっており、その価値観を上手く調整しながらひとつの方法を作り上げていくことが必要になってきます。
ですので、あまり自分の意見にこだわって進めていく「我が強いタイプの人材」であると介護職の人材としては向かないと思います。
もちろん「我が強いこと」に関しては、必ずしも悪いわけではなく現状を打破し、変化を求めていくためにはそのような人材も必要です。
ただし、それは職場の業務の仕方のシステム的なものに有効なことであって、実際の直接介護・支援においては、我が強いことは協調性を崩すことになりかねません。
ですので「人の意見をしっかりと聞くことができる」ような人材が向いていると言えます。
「人の意見をとりあえず聞くことが『とりあえず』は苦にならない」というだけでもいいです。
また、利用者の状況によってせっかく決めていた方針が崩れることもあります。
そのことから、決めたことではあるんだけども、変える・変化をすることもありえることが「許容できる人材」がいいです。
様々な関係機関の人材と協働して仕事をしていくこともあります。
そのため、基本的にはビジネスマナーをしっかりしておかなければなりませんし、対立しやすいような性格はあまり向かないと思います。
協働していくことは、どれだけ調整してサービスを提供できるかということにもなりますので、「融通が利かない人材」は向いていません。
まとめると、「柔軟性がある人材」が、非常に介護や福祉の業界に向いている人材といえます。
介護職に向かない人材:向上心がない
先述しましたが、常に勉強する姿勢が大事です。
この勉強というのは、学術的なものだけではありません。
先ほども述べたように、チームワークで仕事をしているものですから、いろいろな人材の価値観を吸収する姿勢が必要なのです。
様々な人材の価値観を尊重できる人材は、成長するための伸びしろが高いと思います。
ですので、専門的な知識を学んでいなくても「スキルアップがしやすいタイプ」です。
向上心がない人材は、「自分のルール通り」に仕事をしてしまう傾向があります。
ですので、向上心がない人材に他の職員が色々と業務指導をすることが、無意味になってきます。
ですので、向上心がないと自覚している人材は介護職に向かないと言えます。
そのために、好奇心が強い人材は向上心が強い傾向といえます。
好奇心が強い人材は、「何にでも関心を持とう!」としますので、悪く言えば「目移りがしやすい」といえますが、これが介護職にとっては「違う視点から考える」ことが出来たり、また通常介護・福祉業界で働いていれば、身につかないであろうスキルを身につけたりすることができます。
まとめ:介護職を辞めてよかった?介護職に向かない人材は?
介護職に向かない人材もいます。
ですので、安易に介護・福祉業界に入ろうとせずに、しっかりと「自分が向いているのか?」は考えていた方がいいでしょう。
介護や福祉の業界は働くための「敷居が低く」なってきています。
ただし、就職するための敷居が低くはなっても、業務教育をしてくれるような職場は、そもそも人材不足を解消していたり、求人票が少なかったりしますので、安易に就職先が多いからといって決めると危険なこともあります。
「介護職に向かない人材かもしれない・・・」ということで、落ち込む必要は全くありません。
しかし、個人的なこと以外にも出会う職場が教育してくれるのかは、非常に大きな影響を及ぼします。
介護職に興味があって、勤めたとしても理想と現実のギャップが多くなればなるほど、働くことが「つらく」なってきます。
そうなってくると、「介護職を辞めてよかった」と思うのは当然のことです。
福祉系の学校や、教育機関で学ぶことは理想だけです。
「現実」をたとえ授業で教えていたとしても、生徒はイメージができません。
そのためギャップが起こります。
そこをしっかりと自覚して転職活動を始めましょう。
介護・福祉の業界は常に多くの求人票があります。
その中から「理想の職場」「ホワイトな職場」を見つけることは至難の技です。
下記のノウハウで「理想の職場」を探すことが、『驚くほど簡単』になります。
参考になれば幸いです。