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介護職の「仕事探し」:ポイントは【介護度】にあり

介護職の仕事探しのポイントは「介護度」に着目すると判断がしやすいことも多いですよ。

人事担当者として1000人以上の介護・福祉職の方々とお話してきました。(プロフィールはこちら>>)

「転職先を探す時には、何を基準にしていいかわからない!」

「介護施設への転職のポイントはなんだろう・・・?」

「介護や福祉で仕事をしよう」とすると「何をポイントに選べばいいのか?」なかなか基準が定まっていません。

転職先の選び方は、人によって様々なものがあります。

介護や福祉業界は基本的には、地域への密着度が高いため「職員としての働きやすさ等の情報」が表に出にくいことがあります。

そのため、いろいろな情報サイトなどで転職先を探そうにも、雰囲気など抽象的なものでしか探すことができず難しくなってきます。

そのため、当ブログが紹介している転職ノウハウを用いることが転職成功するために最も簡単なのですが、今回紹介する「介護度」については、経験者だけでなく、未経験の方もわかりやすいと思います。

介護・福祉業界は数字に表しにくい分野ではあるのですが、その中でも判断基準となる数字について「介護度」があります。


介護施設等に、介護・福祉の業界で長年勤めると、ある程度「業界の法則」のようなこともわかるようになります。

  • 「どのようにしたら仕事に負担がなくなるのか?」
  • 「介護・福祉業界での強みと弱みはなにか?」

上記のようなことがわかってきます。

そのことに直結するのが「介護度」の存在です。

簡単にいえば、介護度が低い人が利用する施設では、自立度の高い利用者が多くいるので、それほど介助が必要ではなくなってきます。

そのため「介護するための体力に自信がない方」は、利用者の平均的な介護度が低い事業所は勤めやすいと思います。

しかし「介護度が低い」ことはメリットばかりではなく、経営的に安定していない事業所が多くなりますので、「1人の職員でいろんな仕事を回さなければならない」こともありえます。


今回は「介護の転職でのポイントは、介護度に着目すると良い」をテーマにお伝えします。

こんな方にオススメ♪

・体力的に負担のない介護福祉の職場を考えている方へ

・介護や福祉業界の仕事に経験が浅い方へ

 

結論

・体力的に負担のない介護をしたいのであれば、介護度が低い方がおすすめです。

・介護度が低い施設でも「待遇」も探し方で大きく変わりますよ。

\ あなたにとって理想の職場/

介護の仕事で転職するには介護度に着目した方が良い理由

「介護度」は、その職場の経営状況の中でも、収入に直結する大事な指標になってきます。

ですので、多くの事業者の財務を担当する人材は、基本的には「平均の介護度がどの程度あるのか?」ということを把握することが普通です。

この平均の介護度をもって、収入の予測などをたてたりするのですが、財務を担当する者にとっては、「平均介護度が高い方が収入が高くなる」ので、介護度が高い利用者は魅力的なものになります。

しかし、平均介護度が高くなると、それだけ人材の負担というのは上がるものです。


例えば介護度1の方は、基本的には自分でトイレに行けたり、または会話がある程度成り立つ方が多いですが、介護度5になると全ての介助をしなければならず、おむつ交換や全介助が必要になってきます。

そのため、一人の利用者に対して、複数の職員がかかわなければならなくなってくるのです。

ですので、介護度が高くなると職員の負担が大きくなるのは普通です。


もちろん介護度が高くても「職員が充実しているのであれば、それほど負担になるわけではありません」し、余裕を持って働くことができますが、一般的には人員不足の業界ですので、職員数が充実している職場は少ない傾向にあります。

介護度が低い方を対象にしたサービス事業所で、平均介護度が低い傾向にある職場の方が、実態としては職員の負担が少ない傾向にもあります。

もちろん「介護度が低く、自立度が高い」職場でも、仕事が少ないわけではないのですが、高齢者サービスなどは年齢を重ねるにつれ、介護度が上がってくるのが普通になってきますので、次の受け入れ先が見つかるまでの「つなぎになる」施設が多いです。

このことから、介護度が低い施設(職場)が職員負担が少なくなる傾向にあるのです。

介護度が低い施設は給料が低い?

実態としては、介護度が低い職場は給与が低い傾向にあることは事実です。

しかし、これは「一般的には低い傾向にある」ことであって、探せば好条件なものは多いです。

「なぜ介護度が低くても、好条件な待遇をできるのか?」というと、件費などを支出の部分をコントロールしていることが多いのですが、業務効率を優先することによって、待遇向上を実現している職場も増えてきた実態もあります。

介護度が高い施設や事業所だと収入が高くなり、財務的に安定することはあるのですが、その分人件費が高くなりがちです。
ですので、収入が上がっても人件費自体が上がってしまえば、必ずしも待遇に反映されるわけではありません。

≪介護の仕事探しが簡単になりますので、ご活用ください≫

介護度が低い施設のメリット

介護度が低いことによって、「メリットがどのような部分で職員にあるのか?」をまとめていきたいと思います。

1.未経験など経験が浅い人も大丈夫!

一番のメリットは、それほど働くための能力が必要ないということです。

ですので、未経験や経験が浅い人でも大丈夫なことが多いです。

(上記に関連した記事はこちら>>)


例えば介助することによって、特別な技術が必要なことが介護度が高い施設には多いですが、基本的に介護度が低い施設であると「話すこと」や「自立していること」が多いため、それを誘導してあげることや、一部介助することが多くなってきます。

ですので、経験がない方でも対応しやすい利用者の方が多いと思います。

2.ブランク明けでも大丈夫

育児休業明けなど、若い世代の職員も介護度が低い職場の方がオススメです。

介護度が低い職場であると、緊急的な対応もそれほど必要がないことが多くなります。

ですので、休みが取りやすかったり、身体的な負担は軽減されることから勤めやすいと思います。

3.コミュニケーション好きな人は働きやすい

自立度が高いことは、それだけコミュニケーションを取れる方も多くなりますので、利用者の特徴を配慮しながら、コミュニケーションを取ることは比較的簡単です。

そのためコミュニケーションが好きで介護の業務をやっている方にとっては、介護度が低い方が勤めやすいと思います。

介護度が低い施設のデメリット

介護度が低い施設のデメリットももちろんあります。

デメリットについてまとめていきますが、基本的には転職の際に、「応募先をよく調べることで回避できる」ものですので、デメリットとはいえません。

1.職員数が少ない傾向にある

職員が少ない傾向にあることがデメリットです。

ですが、業務効率など改善して少ない人数でも運営できる状態にしている施設も増えていますので、一見して職員が少ないだけで負担が大きいわけではありません。

ただし「介護度が低い」ということは、それだけ収入が少ないことともいえるので、人事的なコストを削減している可能性もあります。


最低限の職員数で運営している状況になっていて、なおかつ業務効率も考えていない職場は勤めにくいと思います。

2.よく選ばないと待遇は低い傾向にある

待遇は一般的には介護・福祉業界の中でも低い傾向にあります。

しかし、そのような職場はそもそも人気の職場である傾向があるために、なかなか求人票が出なかったり、探し方が難しかったりする傾向もあります。

ですので、待遇は低い傾向にありますが、しっかりと探せば高待遇の職場は案外多いです。

まとめ:介護職の「仕事探し」:ポイントは【介護度】にあり

介護度に着目することで、ある程度その職場の内情が見えやすくなります。

今回紹介した「介護度」については、現場や経営側で働いてきた人材でしか見抜けないことが多いのですが、職場見学などを行って、「介護度はどれぐらいですか?」と担当者に聞けるような機会があれば、そのように訪ねて判断するとよいかと思います。

「介護度を公表したがらない」人事担当者もいますが、その場合は職員人数などを聞いて判断するようにしましょう。
 

\最後まで読んでくれてありがとう♪/

 

参考になれば幸いです。