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社会福祉士の将来性:仕事内容と給与・待遇は今後どうなる?

社会福祉士の将来性は高いですが、仕事内容によっては飽和状態もあります

人事担当者として1000人以上の介護・福祉職の方々とお話してきました。(プロフィールはこちら>>)

社会福祉士の仕事を簡単にお伝えすると、「生活に困り感がある方に対して相談援助を用いて自立を支援する仕事」と解釈してよろしいかと思います。

 

社会福祉士の仕事内容をしっかり理解した「職場」で働くと、非常にやりがいを感じることができます。

(上記に関連した記事はこちら>>)

将来的には福祉の需要が拡大する中で社会福祉士の需要も増えると考えられますが、その中で特に伸びているのは実践力を持った社会福祉士です。

 

詳しくは後述しますが、今回は「社会福祉士の将来性:仕事内容と給与・待遇は今後どうなる?」をテーマにして、経験談を踏まえてお伝えします。

こんな方にオススメ♪
・社会福祉士として活躍をされている方へ
・社会福祉士資格を目標としている方へ

 

結論
  • 社会福祉士はすでに登録者数としては飽和状態にあります。しかし、活用できる職場や足りない領域があります。

\ あなたにとって理想の職場/

社会福祉士の将来性:仕事内容と給与・待遇は今後どうなる?

社会福祉士については、現場感覚から見るに既に飽和状態であると考えてもいいかと思います。

R4年度では280,968名の社会福祉士資格者の登録があるようです。

参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

飽和状態と言える理由があります。

 

  • 社会福祉士をそもそも有効活用できる施設が少ない
  • 社会福祉士の利便性がまだまだ理解されていない

上記が経験的に理由になると思います。

 

しかしながら、「社会福祉士」については飽和状態としても将来性がないわけでは決してありません。

 

社会福祉士の認知度や業務については、理解が深まってきているように思います。

社会福祉士自体が福祉業界の資格の中でも、人気のある資格です。

 

毎年約3万人の方が国家資格を受けられ、なおかつそのうち平均して30%前後の合格率で新しい社会福祉士が誕生しています。

社会福祉士の将来性:仕事内容が拡大傾向にある

数ある国家資格の中でも、社会福祉士は活躍フィールドが広い資格です

そのため、国家試験のために学んだ知識は基本的な知識でしかなく、社会福祉士に合格してからも、さらに知識を深めていく行動は必須です。

社会福祉士の仕事内容・フィールド

社会福祉士については、先述したよう活躍できるフィールドが広範囲です。

代表的なもので

  • 行政の福祉担当
  • 社会福祉協議会
  • 民間の福祉施設サービス事業所
  • 教育・医療・司法領域
  • その他

幅広いことが特徴になります。

 

例えば、教育業界(学校等)で活躍するスクールソーシャルワーカーについては、困り感がある生徒に対しての教育支援のサポートや、学校だけではなく様々な機関と連携をして、生徒の発達状況を見守るような仕事をしています。

 

一般の施設で働いている社会福祉士については、利用に関しての相談窓口的な存在になったり他事業所との連絡調整役を行なっていくことが一般的です。

生活相談員と呼ばれることが多いです。

 

社会福祉士資格について

社会福祉士を取っても、「あまり意味がない」と社会福祉士の資格を評価する方がいらっしゃいますが、これについて「あたっている部分」と「そうでもない部分」があります。

 

社会福祉士に関しては、専門職と言いながらも、活躍できる範囲が広すぎることが挙げられます。

そして、社会福祉士の仕事については、施設においては「相談窓口としての機能」という業務に限定するのであれば、1人2人いれば差し支えない状況になります。

 

つまり活躍の範囲は広い」が「専門性を活かしきれる環境にない職場が多い」ということです。

もう少し具体的に言うと、社会福祉士は相談援助の専門家でありますが、福祉制度の専門家でもあります。

 

社会福祉士は、我が国の社会福祉士制度をもとに、幅広い分野で活躍できるような知識を国家試験で合格した者にだけ与えられます。

 

福祉制度全般にかけて専門家ではありますが、就職した後の活躍するフィールドでより知識が必要になってきますので、そのフィールドに合わせた勉強が必要になってきます。

 

社会福祉士を取得したからといって、すぐに現場で活躍できるというわけではないのです。

仕事についてから「どのように勉強していくか?」一定の知識は国家試験で学びましたので、登竜門的な資格として活用されていることもあります。

 

ですので、「社会福祉士を取得しても意味がない」と評価される方は、すぐに現場で活躍することを想定しての評価だと思います。

 

実際は、活躍できる社会福祉士になるために常に研鑽することが必要になります。

社会福祉士の将来性:給与・待遇

社会福祉士は、社会福祉施設や団体の管理者やリーダーとして、経営者としての資質が向いている資格だと考えます。

 

その理由は、社会福祉制度に関する知識があり、さらに活動内容を進めていく中で対外的な活動も行う必要があるためです。

社会福祉の仕事をする上で給与の実態は?

社会福祉士の給与については、比較的福祉業界の中では高い方に入ると思われます。

参考:公益財団法人社会福祉振興・試験センター「社会福祉士就労状況調査実施結果報告書」

待遇改善も続いていますので、今のところ将来性も高いと思って宜しいかと思います。

この数字は平均年収になりますので、もっと年収の高い社会福祉士はいます。

 

その上「不景気にも強く安定した給与をもらえる」業界傾向にあります。

「やりがいもきっと感じられる!」

これに関しては、その事業所の考え方によるものだろうと思います。

 

先述した通り社会福祉士は、業務での利便性が高く「なんでも屋になりやすい」傾向はあります。

 

そのため、業務負担が上がりやすいことがあります。

ですので、やりがいを感じるために「納得できる働き」ができる事業所を選ぶべきです。

社会福祉士の仕事:給与向上について

頑張り次第にはなりますが、社会福祉士が受験資格要件になっている実務資格もあります。

 

例えば、社会福祉士を持っている人が、障害福祉サービスでサービス管理責任者を取ろうとすれば、実務経験が無資格の方よりも短期間ですみます。

社会福祉士を起点に、事業運営に必要な資格を、実務経験を得ながらとっていくことは

キャリアアップにもつながっていきます。

 

当然自身の保有資格になりますので転職にも便利です。

社会福祉士をとって、「意味がないことはない」のです。

 

役職者を目指すことも給与向上には有効です。

社会福祉士の業務に邁進していくと、社会福祉制度において詳しくなってきます。

つまり事業に対する提案をしやすくなると思います。

 

リーダーシップ等のマネジメントの仕方を、覚えていく必要はありますが直接の現場での仕事より、間接的な仕事が社会福祉士には多いです。

社会福祉士を取得し、役職にも就いている方は多い印象があります。

 

この経験から、経営的な視点や考え方を身につけることがよいです。

マネジメント力を向上させる点において、社会福祉士はまだ充実していないと感じられます。

つまり、マネジメント力を高め、昇進を考えるとそれに伴って給与待遇が向上することになります。

 

社会福祉士としての一般職においては、施設内では介護福祉士に対する需要が高まっているように見受けられます。

そのため、介護福祉士の資格を有する方が優先されることが期待されます。

 

具体的には介護施設や支援施設内で介護福祉士の資格を持つことが将来性があり、待遇改善のスピードも速いと考えられます。

 

両方の資格を取得している方は、さらに評価が上乗せされる可能性があるでしょう。

社会福祉士のキャリアについて

肌感覚として、母体が社会福祉法人であれば、社会福祉制度の中で経営・運営されていますので、社会福祉士がその社会福祉法人の中で活躍する機会は多いと思います。

 

実際に社会福祉法人の役職者は、「社会福祉士を取得している」方は多いと思います。

数ある社会福祉系の資格の中でも、「介護福祉士」「社会福祉士」「精神保健福祉士」上記は国家資格として認められています。

 

その中でも社会福祉士が、社会福祉制度全般の基礎知識を学びますので、社会福祉士を持っているだけで一定の知識があることは証明できます。

 

「名称独占資格」として、社会福祉士は認められていますので、必ずしも「社会福祉士資格」を持っていないと「社会福祉士の仕事はできない」とはなりませんが、今現在は

無資格の社会福祉士業務担当者はかなり減ってきています。

 

社会福祉士を据えることが多いですので、あまり名称独占資格については気にしないでよろしいかと思います。

社会福祉士の将来性

社会福祉士は、認知度が上がってきていているように感じます。

業務の内容が期待されていますが、なかなか社会的なステータスが向上しにくい状況が続いています。

 

「社会福祉士って何するの?」という質問に明確に答えられる人は少ないです。

職場によっては、残念ながら専門家と言うより「何でも屋の扱い」になっているところもあります。

 

実際に社会福祉士は「業務が広い上に深さ」もあるため、「何でも屋の扱い」になることは当然かもしれませんが、明らかに社会福祉士の業務でないことも業務として扱っている事業所もあります。

 

おそらく社会福祉士の役割を答えられる人は、「社会福祉の仕事をその職場で確立している事業所」だと思います。

 

社会福祉士の仕事を、それぞれのフィールドで開拓を行なっていくことが必要になります。

 

単なる相談援助だけにとどまらず、我が国の福祉問題を解決する重要な役割として期待されます。

社会福祉の問題として代表的なもの

・人口減少

・所得格差

・児童高齢者等への虐待

・超高齢社会

短期的に解決できるものではありません。

地域によって福祉課題は様々ですが、大きな社会問題があります。

 

もう少し具体的に述べると、社会課題は社会福祉士だけで解決できるわけではありません。

ですので、社会福祉士がそれぞれの現場で、創意工夫や自己研鑽を重ねながら課題解決の実例を積み上げていくしかないのです。

 

そのように社会貢献を目指している事業所は、社会福祉士採用に積極的だったりします。

社会福祉士が広大なフィールドで働いているため、社会福祉士にしかできない部分も多くあります。

社会福祉士が活躍している地域が、「地域力があって強い福祉が発展している地域である」そのように期待されています。

まとめ:社会福祉士の将来性:仕事内容と給与・待遇は今後どうなる?

社会福祉士の実態についてお伝えしてきましたが、「やりがいを感じられるかどうか?」その職場によります。

今回のテーマには下記の記事もオススメです♪
社会福祉士は幸せを招く仕事として記事を書いてます。

社会福祉士のつらい部分を記事にしています。

資格取得に興味がある方は、チャレンジしてみることをおすすめします。

社会福祉士は「転職に有利な資格」です。

 

その理由は、社会福祉をリーダーとして運用させたいと考える職場が増えてきているからだと思います。

 

言い換えれば、現場の管理においては介護福祉士等が最適な役割を果たしますが、全体的な施設の管理や経営、そして事業運営においては社会制度の知識に優れた社会福祉士が適しているという傾向があります。

 

そのため、社会福祉士がそのようなポジションに就くことが一般的です。
将来的には、このようなポジションが求められる傾向から、社会福祉士の将来性は高まっていくでしょう。

 

ただし、資格を持っているだけではなく、その社会福祉士の資格を有効活用できる職場か理解がある職場でない限り、難しいと思います。

 

そのため、社会福祉士が飽和状態になっているのは、そういった理解が少ない施設が多いからであり、実際に実力を持った社会福祉士は第一線で活躍しています。

 

良い職場を見つけることが重要ですね。

\最後まで読んでくれてありがとう♪/

参考になれば幸いです。