介護や福祉の職場は、残念ながらイメージが良くない部分もあります。
それは、介護・福祉業界が「慢性的に人手不足である」ことが関係していると思います。
「人手不足」に関しては、「(人材の)量の問題」だけではありません。
同時に「質の問題」もでてきます。
介護職・福祉職は「イメージがあまり良くない」部分に焦点があてられ、将来性があまり無いと考える人もいます。
実際に福祉系大学や短大・専門学校の卒業生は進路を選ぶ際に、全く関係ない「一般企業」を就職先として選ぶ方も少なくはありません。
私はこう考えています。
「介護職が不足している今がチャンス」と。
今回は「介護職不足の今がチャンスである4つの根拠と理由」をテーマにして、お伝えしたいと思います。
・介護や福祉の仕事に踏み切れない方
・介護や福祉の仕事に興味のある方
・今は「潜在」しているが介護・福祉の仕事ができる方
・人生で「いつまでも挑戦」したい方
・定年後も働くことを考えている方
・介護・福祉業界は「介護職を大事にする傾向」が続いている
・簡単には「契約解除」「解雇」という事態にはならない
・定年後もほぼ確実に働ける
・常に成長は可能
介護職不足の今がチャンスである4つの根拠と理由:将来性について
高齢社会は、ますます加速していきます。
いま目前に迫っている問題で、2025年問題があります。
2025年におよそ800万人にいる「団塊の世代」と呼ばれる世代が、後期高齢者となります。
2025年問題とは、超高齢社会となりあらわれる影響をさします。
すでに今現在でも、施設で介護を受けるということですらすでに難しくなって来ています。
介護が必要な方に「介護を提供できない」という状況まで来ています。
他にも高齢者だけではなく、児童福祉分野に関する問題も多くあります。
例えば、貧困家庭の増大による児童の問題です。
障害福祉分野も、似たような問題はあります。
我が国における社会保障・社会福祉の問題は何も高齢者の介護問題ではありません。
問題が山積している現状があります。
ですので、社会的な関心も大きくなってきているように思います。
介護職不足の今がチャンスである:「介護職を大事にする傾向」が続いている
介護・福祉の仕事のネガティブな面が、社会的に浸透しているからといってそれが全てだと判断しないでください。
確かに2000年代前半あたりから、介護・福祉を取り巻く制度の改正が相次ぎ、介護・福祉業界で働く人たちの待遇が一気に変わっていった状況がありました。
それは全国的に「介護・福祉職離れ」を起こし、人材不足が加速化していきました。
介護や福祉の業界・職場が「国から守られていた状態」から、一気にビジネス化したとイメージされると良いです。
つまり「経営=稼ぐ」という概念が必要になってきました。
詳細は省きますが、「国から守られてきた状態」の介護・福祉の法人・事業所が、突然に「経営」をする事は非常に難しく、一気に厳しくなりました。
介護・福祉の職場の一番大きな支出は人件費です。
手っ取り早く人件費を削ることによって「支出を抑える」傾向が強くなっていたのは事実です。
そのため「給料が安い」という状況を招きました。
そうなってくると「人材がさらに集まらない状況」も招き、負の連鎖が続くわけです。「少ない人数で運営しなくてはならず」=「休めない」状況も生まれてきました。
そんな「つらかった介護・福祉業界をとりまく事情」も、少しずつ変化がはじまってきています。
特に「人材を大切にする」職場が増えるてきている傾向にあります。
これは、行政主導で少しずつ改善が見えていると評価できますが、もちろん事業所(現場)の努力もあります。
ただし、待遇や労務環境の改善効果が見えてきているのは、真剣な努力をしている事業所だけです。
介護職不足の今がチャンスである:「職場選び」が何よりも重要
今は「職場選び」で全て決まると行ってよいです。
過去に介護・福祉業界に関する職場は、規制緩和により今まで伝統的に社会福祉事業を行っていた法人(特に社会福祉法人)以外も、株式会社等が参入する時代になりました。
現在、様々な法人格を持つ事業によって、社会福祉活動が行われています。
そのため競争力を生み出すことには、成功したといえます。
しかし、サービスの質の低下も招きました。
福祉サービスを行う事業者としての「理念や指針あり方」に差があることも事実です。
「福祉サービス利用者」「職員」をおざなりにして「利益主義」になっている事業所もあります。
「将来性のある事業所に勤めること」が何よりも重要なのです。
介護職不足の今がチャンスである:簡単には解雇という事態にはならない
仕事ですので「中途半端にしていい」ということでは全くありません。
仕事である以上、快適なサービスの提供に研鑽していく必要があります。
ですが、一生懸命働いていても失敗やミスというものが起きると思います。
介護・福祉の仕事はチームプレイで行うものです。
個人の素養による問題を除くと、個人にだけ責任がある仕事は少ないです。
ですので、単純に個人に責任を求めるより、連帯責任として組織で改善していく事が一般的です。
介護や福祉の職場で、個人に責任を追及していくような考え方で運営されていれば、まさしくブラックの状況だと思います。
そのような職場は、福祉的な考え方を全く持っていません。
「個人の責任を追及しすぎる雰囲気にある職場」は、通常の介護や福祉の職場ではないと理解しておきましょう。
本来そのような考え方の職場は介護・福祉業界ではあってはいけないのです。
そのため「まともな」職場が増えてきていることは、チャンスといえます。
介護職不足の今がチャンスである:定年後にも働ける
実際に定年後も介護・福祉の職場で働く方は多いです。
高齢福祉分野では高齢者介護サービスを利用する利用者よりも、高齢の職員が働いていたりします。
そのような高齢の職員が働く理由は、金銭面よりも「自分の生きがいや、健康のために働く」目的の方が多いように思います。
介護や福祉の職場は、体力がいる仕事であるイメージがあるかもしれません。
もう少し詳しく述べると、実際は「現場で直接的なサービスをする時は体力が必要」ということになります。
直接的な業務は離れ、間接的な業務もたくさんあります。
体力がいらない職務もたくさんあるのです。
そのような部門で継続して働くこともあります。
介護・福祉業界で長く働くと、定年後も仕事に困らないことが多いと思います。
介護職不足の今がチャンスである:常に成長が可能
「働く上で何を求めるか?」によりますが、常に成長を求める方にとっては、介護・福祉の仕事は適しています。
常に自分自身の成長が必要になります。
介護や福祉的な支援のサービスには答えというのがありません。
基本的に常に工夫をしていくことが求められます。
つまりアイデアと創造性によって、仕事をしていくことが必要になってきますので、知識・ノウハウをためていく必要があります。
キャリアパスに取り組む職場も多くなりました。
「長く勤める」ことにより、待遇も大きく変わってきます。
「頑張っても報われない」と悲観することなく、「頑張ったら報われる」ようになってきています。
「人間的成長を常に求める」考え方の方は、成長できる業界でもあります。
しかし、それは「まともな職場だから成長できる」のであって、ブラックな職場では学ぶことはないと思います。
まとめ:【逆説】介護職不足の今がチャンスである4つの根拠と理由
介護職の人たちが不足している今だからこそチャンスです。
今この不足している状態では、厳しい部分もあるのかもしれませんが、少しずつ厳しい状況から抜け出している介護・福祉の職場もあります。
そのような職場を見つけることです。
そのような職場を見つけることができるように、当ブログでは様々な選び方を参考に記事にしています。
求人票を見るだけでもわかります。
★介護や福祉の求人票をどう評価する?1つの材料として外せない見方
今がチャンスです!
今まで業界的には衰退していく傾向があったことは事実ですが、それが少しずつ上向きになってきています。
「経験を重ねていく職員が優遇されてくる状態」にもあります。
早いうちにホワイトな職場を見つけ、そこで経験を積み重ねていくことがチャンスを掴むことになります。
本当に良い職場に勤められると「介護・福祉の仕事が楽しい!」と感じられるはずです。
介護・福祉の業界は常に多くの求人票があります。
その中から「理想の職場」「ホワイトな職場」を見つけることは至難の技です。
下記のノウハウで「理想の職場」を探すことが、『驚くほど簡単』になります。
ご参考になれば幸いです。