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介護・福祉の管理職を辞めたい:現場にでると優秀な人ほどダメになる

介護・福祉の管理職になりたい!でも、現場と掛け持ちするとを辞めたくなりますよ。

人事担当者として1000人以上の介護・福祉職の方々とお話してきました。(プロフィールはこちら>>)

介護・福祉業界においての管理者とは、「施設長やその事業所を運営する人材」を指します。

呼び方についてはその職場で違いますが、基本的には「その施設・事業所の職場を管理するための役職者」と考えてよろしいかと思います。

厳密には「管理者」と「経営者(代表者)」は違います。

管理職が大変な仕事なのか、それでもないのかは、職場の方針やあり方によってだいぶ異なります。

(上記に関連した記事はこちら>>) 

管理者の仕事は「マネジメントをする役割」を担います。

そのため現場の管理という仕事もあるのですが、管理者が現場に入りすぎると極めて危険な職場となることが多いです。

特に現場あがりで優秀だった人ほど、現場に干渉しがちになり、職場をダメにしてしまう傾向にあります。

今回は「介護・福祉の管理職を辞めたい:現場にでると優秀な人ほどダメになる」をテーマにお伝えします。

こんな方にオススメ♪

・介護や福祉施設の管理者をして、辞めたいと思っている方へ

介護や福祉施設の管理者になりたい方へ

 

結論

・「現場は現場に任せる」ということをしないと悩みが増えます。

\ あなたにとって理想の職場/

現場にでると優秀な人ほどダメになる理由

基本的に介護・福祉業界の管理者は、「現場上がり」が多いかと思います。

つまり一般職員として、介護や福祉支援の経験をした上でキャリアアップとして「管理者」を任されることが多くなります。

そのため管理者は「マネジメントのプロ」ではなく、「現場のプロ」であったわけです。

常に現場を把握しておくことが、結果的に「今この職場がどういう状態であるのか?」把握しやすいことにつながっていきます。

ですので、管理者が現場に介入することが悪いわけではありません。

ただし、現場で優秀な活躍をしていた人ほど、現場の把握に対して様々な気づきが生まれます。

現場に干渉しすぎると、現場が仕事がしにくいという状況が多くなることがあります。

そのため、本来であれば、管理者は管理業務に専念し、現場の仕事は現場に任せることが長続きしやすく、楽になります。

ただし、人手不足の理解も必要ですので、管理者が現場に出て介護士の仕事をすることもあります。

管理者の仕事はその施設・事業所をすべてに関与していかなければなりません。

そのため、現場のことは「現場職員にある程度任せる」ことが必要になってきます。

現場職員から管理職に出世をする際、その職場で「管理職研修」が開催されているのであれば、教育体制が整っている職場といえます。

 

また、そのような研修が職場で設立されていなくても、外部研修等に積極的に参加させる職場も教育体制が整っていると判断できます。

「教育に関する投資を職員に行い、人材を育てていく。」

そして事業を発展させていくことが基本です。

そのような教育投資を軽んじているもしくは、その余裕がない職場も介護・福祉業界にはとても多く存在します。

介護・福祉業界の管理者は「マネジメント業務のみを集中するには、難しい環境である」という実態もあります。

1.介護・福祉の管理職を辞めたい:人材不足

介護・福祉業界は「慢性的な人手不足」が続いています。

この人手不足から、現場の職員が足りなくなると、どうしても管理者が現場に入るということが日常的になります。

この日常的な「好ましくない状態」が解決されないまま業務が続いていくと、マネジメント業務は滞ります。

つまり「管理者のマネジメント業務が滞る」ことは職場環境が、急速に衰退していく結果を招きます。

管理者は現場のことだけではなく、経営的な管理や人材の管理など、様々なことを行いながらその施設・事業所を管理していく必要があります。

安易に現場に介入していくと、その職場の職員たちの業務習得を阻害してしまうこともあります。

そのため「良かれと思って」管理者自身も現場に入ることは、現場職員からすれば、邪魔になることもありえるのです。

また管理者も現場に入ることが、当たり前のような環境になってしまえば、組織は育ちにくくなります。

2.介護・福祉の管理職を辞めたい:客観的に見えなくなる

「現場上がりの管理者」に多くなりがちなことが、「自分の思い描いた通りのサービスが、提供されてないと現場職員との軋轢を生みやすい」ことです。

マネジメントが苦手な管理職においては、うまくいかないことに対して「職員の質に問題点」を起きがちです。

つまり、現場での問題点は職員がサービス提供において「質が低いから問題を起こしている」と疑う傾向があります。

職員の質の問題に着目してしまうと「何が原因なのか?」と本質の部分が、客観的に見えなくなります。

そのため管理者はマネジメントのプロである必要もあります。

マネジメントさえしてくれたら、介護・福祉の部分は「素人でもかわない」として、他業界のマネジメント経験をあてにして、管理者に任命する職場も実在しますが、介護・福祉業界は制度のもとに運営されています。

ですので、「法律を遵守し、運営していく」ためにはやはり介護・福祉のプロが管理者であるべきだと思います。

そのため、介護・福祉の考え方にも精通し、マネジメントもできる人材に育てていく職場が健全です。

また、「現場上がりの管理者」も「現場は現場職員に任せる」という考え方にならない限り、現場が育たないのです。

3.介護・福祉の管理職を辞めたい:現場と乖離する可能性

管理者が現場に介入しすぎることによって、管理者自身の主観的な考え方に偏ってしまうと客観的に見えなくなってきます。

意外かもしれませんが、現場に介入する管理者ほど、現場との乖離を生む可能性が高いように思います。

その理由は、管理職が現場に入ると、どのような状況であれ、中途半端な状態で介入してしまうことが多いため、これが原因で乖離が生じることが多いと考えます。

「客観的に見えなくなる」ことは現場職員の意見を聞けなくなることにつながります。


現場職員の困ったことに対して、アドバイスをしていくことが経験者や上司の役目でもあります。

現場職員の意見を聞いて、それについてアドバイスや指示をすることは、教育的な要素も絡んでくるので、組織がどんどん向上していくための仕掛けになります。

「職員の質の問題にする傾向がある管理者」である場合、職員は相談しにくいという状況に陥ります。

そのため相談しにくい状況に陥った場合、組織が崩壊していくことについて全く管理者は気づかないという状態になります。

つまり極めて危険な状態になります。

管理者は「現場職員の困った!」については意見を常に聞く姿勢が重要になります。


「介護や福祉の素人が管理者」になった場合、「自分がわからないから現場の判断に任せる」ことが簡単にできてしまいます。

自分が判断するのは予算などの目に見えることだけで、判断すれば良いので管理者の立場とすれば、素人の方が柔軟に対応できる面もあるとは思います。

ただし、それには「現場に教育もできる現場職員がいる」ことが必要になります。

4.介護・福祉の管理職を辞めたい:管理業務が滞る

介護・福祉業界の管理業務はかなり多いと思います。

特に職員の労務的な問題や、サービス提供においては行政等からの指導監査に対応しなければなりません。

また、人手不足なのであれば「人材募集関係」もしなければなりません。

介護・福祉業界の管理者は「何でも屋になりやすい」ことが、業界の課題としてあると思います。

管理者の業務は、その職場の全職員が「働きやすく、誇りを持って仕事ができる環境を整える」ことが最優先の仕事です。

そのような考えを持ち、実際に業務ができている介護・福祉業界の職場が少ないことが実態としてあります。

まとめ:介護・福祉の管理職を辞めたい:現場にでると優秀な人ほどダメになる

介護・福祉業界の管理者は、必ずしもマネジメントセンスがある人材ばかりが、その立場を担っているわけではありません。

もちろん管理者を経験していくことによって、リーダーシップを発揮していく人材もたくさんいます。

ただし、それは教育があって管理者として業務ができるようになっていきます。

組織が育っていくことについては、何年も時間がかかります。

管理職になりたいと考えるのであれば、なるべく現場に出ないことがポイントになります。

管理職として現場を兼任すると、中途半端になることが多く、その結果、管理職を辞めたいという気持ちにつながる可能性もあります。

現場に出ることが求められるかもしれませんが、できるだけなら兼任を避けることが望ましいです。

\最後まで読んでくれてありがとう♪/

参考になれば幸いです。

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