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介護職で失敗ばかり:「学ぶ」人になり評価を上げる6つの方法

介護職に良い職場は、失敗ばかりする人材より、「学ばない人材」の評価が低いですよ。

人事担当者として1000人以上の介護・福祉職の方々とお話してきました。(プロフィールはこちら>>)

私は人事担当者として、失敗が続く職員に対応することがよくあります。


しかし、失敗ばかりでも、周りからの評価が高まり、出世を果たしていく職員もいます。
一方で、失敗が多くなり、周囲の評価を下げ最終的には職場を去る人もいます。

 

その違いは、私の経験から見て「失敗からどう学ぶか」にかかっています。

 

介護職員においては、基本的に失敗がないほうが評価が高い職場が多いと考えられます。


介護の現場では、失敗が問題や事故につながることが多く、失敗に対して許容しづらい雰囲気があります。

しかし、考え方を変えれば、失敗をしない職員が必ずしも評価が高いわけではありません。


失敗を避けることは、仕事に消極的である可能性があるからです。


したがって、失敗が問題ではなく、それに対してどう学ぶかが重要な姿勢となってきます。

介護職で失敗に悩んでいる方は、失敗から学ぶことに意識を向けましょう。
学ぶ方法はありますよ。

 

今回は「介護職で失敗ばかり:「学ぶ」人になり評価を上げる」をテーマにお伝えします。

こんな方にオススメ♪

・介護職をしていて失敗ばかりと悩んでいる方へ

 

結論

・失敗は減らすのではなく、学ぶことで評価は上がります

\ あなたにとって理想の職場/

介護職で失敗ばかり:「学ぶ」人になり評価を上げる6つの方法

失敗から学ぶ代表的なものとして、介護・福祉の職場では、「ヒヤリハット」を積極的に活用している職場もあります。

 

ヒヤリハットは、介護や福祉の業界だけで使われているわけではありませんが、有名な理論です。

 

ヒヤリハットを職場内で共有し、対策することで重大な事故の発生確率を下げることが出来るようになります。

 

前提としてお伝えしますが、ヒヤリハット報告書は「作成する時間がない」「意味がない」「怒られる原因になる」等と現場では嫌われている傾向にあります。

 

もちろん、ヒヤリハットを続けることでノウハウが蓄積される一方で、義務的になっている場合が多く、ヒヤリハットが単なる記録に過ぎない実態もよく見られます。

 

ですので、自分自身で失敗から学ぶ方法は、ヒヤリハット以外の手段も考えなければなりません。

1.失敗から学ぶ介護職になる方法:確認行動を常に習慣化する

確認行動を常に心がけることは、失敗をしないための非常に有効な手段です。

 

確認行動を怠けているからこそ、失敗が起こると考えても良いです。

いくら「二重チェック」をしたとしても、ヒューマンエラーは必ず起こります。

 

二重チェックを「人」と「人」でチェックしたとしても、この2人が「見逃す確率」はゼロではないからです。

 

このヒューマンエラーをなくすために、色々な取り組みがあります。

どんな取り組みを行ったとしても確認行動は常に心がけましょう。

 

外食産業での仕事では「お客からオーダーを取った時に、注文を繰り返すお店」があります。

オーダーを聞いた後に、繰り返し最後に「これで間違いありませんか?」と確認します。

つまり「自分の理解」が間違いがないかを確認をしているのです。

 

たまに、「確認行動をしているけれども、失敗することが多い」という方もいます。
特別な事情がない限り、それはお互いの認識がずれていることが原因です。

 

例えば、「お茶をください」という言葉に対して、伝えた本人は緑茶を持ってくると想像しているかもしれませんが、伝えられた側は麦茶を想像しているかもしれません。

 

そして、麦茶を持ってこられたら、「なんでこんなことをするんだ」と失敗につながります。

ですので、認識・理解のすり合わせが足りません。


この時に伝えられた側は、「お茶と言われますけれども、麦茶でよろしいんですか?」と聞くべきなのです。


そこで伝えられた側が「緑茶です」と伝えれば、認識のずれという問題は解消されます。

 

常に確認行動を意識しましょう。

 

確認行動を常にする人は、「人を疑っている」と職員同士の仲で敬遠されることがあります。

 

他職員を信じているからこその確認行動です。

人間関係を大切にするからこそ、失敗をしないように一人一人が確認行動をすることは必須です。

2.失敗から学ぶ介護職になる方法:記録を優先する

「記憶は曖昧」なものです。

認識も一人一人が違うと思っていいです。

 

ですので、記憶より記録が優先されなければいけません。

 

記憶が優先される組織は、常に曖昧の中で仕事をしている状況にある「危険な状態」と認識しましょう。

 

記録をとるにしても、記録の書き方について「自分ルール」を決めなければいけません。

代表的な記録の書き方としては、「5W2H」 という方法があります。

 

何かしらのテンプレートを作成して、記録を取った方がよろしいかと思います。

自分が理解しやすいテンプレートで構いません。

 

「言葉だけでも聞き取る時間もないのに、わざわざ書く時間はない」

 

そのように考えている方もおられるかもしれませんが、記憶を優先して、失敗してその挽回に時間をかけるより、記録を書く時間の方がはるかに時間は短くてすみます。

 

めんどくさいから記録を取らないということは失敗の元になります。

 

失敗が続く人たちの中で、私がよく経験したのは記録を取らない傾向が見られることです。

 

これらの人たちは学ぶ姿勢が乏しく、他人からの評価も低いことが多く、結果的に周りの評価をどんどん下げてしまいます。

 

一方で、優れた人たちは何かしらの記録をつけていることが多いです。

記録をつける習慣は、失敗から学び、成長するための基礎的なスキルとなります。

 

記録の取り方は個人によって今では様々です。

予定表で管理する人、メモで取る人、スマートフォンで取る人、筆記で記録を取る人など、様々な方法があります。

 

自分に合った方法を選んで記録を取ることを習慣づけると良いと思います。

3.失敗から学ぶ介護職になる方法:情報共有を徹底する

職場内の情報の共有のあり方を徹底することです。

 

情報の共有において、介護や福祉の研修では通常、「与えること」すなわち情報の発信者から受信者への伝達が強調されることが多いです。

 

例えば、主任から一般職員への情報提供がその一例です。

 

しかし、介護・福祉の職場において情報共有を実現するためには、「情報を主動的に取得する」ことも重要です。

 

「教えてくれないから」という理由で受動的な態度をとり続けると、自己発信的な仕事ができず、失敗を他人の責任にする傾向があります。

それでは、失敗から学ばず繰り返すだけです。

 

情報の共有は、情報取得も含むことを理解しましょう。

「自分から知る」これが失敗を減らすコツです。

 

何かしら知っておきたいことが、あれば聞かなくてはいけません。

小耳に挟んだことでも、情報の確認行動をしましょう。

 

情報共有に関しては、ICTを利用するなど、いろいろな手段があります。

しかしながら、「待っていては、自分の情報共有能力」は向上しません。

4.失敗から学ぶ介護職になる方法:準備をする

失敗をしたくないのであれば。「準備に時間をかける」ことです。

 

準備を念入りにすればするほど、成功は見えてきます。

準備を怠る仕事では、「成功と失敗の確率」はどちらも「50%」となります。

 

一方で、準備をすることで「成功する確率」は50%から51%に向上する可能性があります。

この準備には練習も含まれます。

 

例えば、「困難な事例に対応する面談」がある場合、スムーズな進行を図るためには以下のような準備が必要です。

  • 資料を前もって準備すること
  • 論点を整理しておくこと
  • 相手の発言を予測し、適切な回答を練習しておくこと
  • 成功のイメージを持つこと

最低限、これらのステップは実践すべきです。

 

こうした準備を通じて、難しい仕事も計画通りの結果に導くことができます。

一般的に、失敗の多くは「準備不足」が原因です。

したがって、「失敗=準備不足」の関連性を理解しておくことが大切です。

5.失敗から学ぶ介護職になる方法:「完璧」は目指さない

「成功の基準が高すぎる」からこそ失敗をするということもあります。

 

成功の基準を高くするのであれば「準備を必ずすること」「チーム力で対応すること」が必須ですが、ただ単に自分の能力以上の基準を上げることは失敗のもとになります。

 

自分が満足する仕事をすることは重要ですが「出来もしない基準を作って、あえて失敗すること」に何も意味はありません。

 

「100点を目指さず、60点・70点でも良し」という考え方をしておきましょう。

 

心の余裕もでき、結果100点近い点数を出すことだってあると思います。

 

基準が高いことは結構ですが、自分の身の丈以上の基準は作らない方が成功する体験に繋がる色と思います。

6.失敗から学ぶ介護職になる方法:ノウハウを残す

「成功・失敗を問わず」次に活かすためのノウハウを残しましょう。

 

それはチームに残してもいいです。

自分自身に残しても構いません。

 

なぜノウハウを残すか?

「失敗したとして何もそこから得ないと、本当に失敗になってしまう」からです。

 

失敗したことでも、そこから改善点を導き出せば結果成功とも言えます。

そして次にその仕事をするときに、本当に成功に近づくのです。

 

「ノウハウを残すことは、失敗から学ぶこと」を意味しています。

失敗を失敗と認めなければ失敗ではありません。

 

失敗から学ぶような心構えを持ちましょう。

まとめ:介護職で失敗ばかり:「学ぶ」人になり評価を上げる6つの方法

「人が成長するためには、成功体験を積み重ねること」が早いです。

失敗には「価値がある失敗」と「価値がない失敗」があります。

 

失敗すると叱責する上司や同僚がいますが「真剣に働いていたら、失敗がない職業人生」はありません。

 

単純に失敗が嫌だからではなく、失敗をするものだと思って価値ある失敗をしましょう。

 

「失敗した」ばかりを考え、落ち込み悩むよりも

「失敗する原因はなんだったのだろう?」

そのように考える方が気持ちが楽だと思います。

 

「失敗をしない」でずっと仕事行くことは無理です。

それよりも失敗から学ぶ姿勢を持ち続けることが、結果成功することにつながってきます。

 

しかし、事故や失敗を対策し改善しようとすることは、「個人のこと」だけでなく「職場全体」で取り組まなければなりません。

高度な職場環境がないと困難です。

職場環境が整っていない中では失敗・事故が起き続けます。

 

失敗に対する過度なプレッシャーは、人材の成長を妨げる一因です。

 

実際には、失敗から学ぶ文化がある職場が、育成された人材を生み出します。

この文化があることで、失敗が少なく、かつ成長する人材が育まれます。

 

要するに、個人の努力も重要ですが、同時に失敗を許容する職場環境が必要です。

 

そのような環境があることで、従業員はリスクをとることに躊躇せず、失敗から学ぶ機会が増え、結果的に成長することができます。

職場環境がないのであれば、転職をおすすめします。

\最後まで読んでくれてありがとう♪/

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