たとえ良い職場を見つけたとしても、「ストレスがゼロな職場」はおそらく難しいでしょう。
「ストレスゼロの職場を探し出すことが無理だ!」とは言いませんが、「人間は環境に慣れる」ものです。
いくら良い環境の中で働くことができたとしても、時間が経てばストレスに感じることもあるでしょう。
それが「許容できる範囲」であれば全く問題ありません。
許容できないから「心身の不調がでる」のです。
その許容できないまでに「働かなければならない」ことが、ブラックな職場です。
ブラックな職場は転職しましょう。
適応できないほど「劣悪な職場の場合」は、すぐさま転職をしたほうがいいですが、ある程度しっかりした職場なら、自身を適応させるスキルも必要になってきます。
しかし、短期退職を繰り返すことは転職活動に支障がでることもありえます。
今回は「介護・福祉職を勤める方が、長く勤めるために身につけたほうが良いスキル」をお伝えします。
・良い職場を見つけたが、長く働くことが苦手な方へ
・神経質でストレスを抱えやすいへ
・長く働くことに自信がない方へ
・「スルースキル」を身につけよう!
・真に受けない!
・職場と心理的距離を置こう!
・苦手な人とは距離を置こう!
・人間関係の優先順位をつけよう!
仕事を長く続ける介護・福祉の人材の特徴
結論から述べますが、身につけなければいけないスキルは「スルースキル」です。
スルースキルとは「ネガティブな言動を向けられたときに、真に受けず、うまく受け流す(スルーする)スキル」です。
スルースキルについては後ほど述べます。
介護・福祉の人材の特徴として、ポジティブな面でいうと「明るく・優しい人格の良い人」が多い印象があります。
基本的な人格としては「人のために、尽くすことができる人たち」です。
人格はいい人たちが多いです。
ネガティブな面でいうと「神経質」な方が多い印象があります。
気を張って仕事をしていることが多く、常に利用者の方の動向を見守っていく必要があったり、安心・安全のために気を遣うことも多いと思います。
そのため神経質な傾向になることが多いと思います。
ストレスが少ない職場であると、職員のほとんどの人たちが「明るく・優しい性格の人材」であることが影響し、職場の雰囲気もそのようになる傾向が強いと思います。
ただ劣悪な職場環境であると、神経質な方が増えるような気がします。
ストレスによって、明るく・優しい性格から気難しくなることも経験としてあります。
ストレスが少なく働ける職場を見つけることが基本です。
そして、許容範囲内で自身を適応させることも必要になってきます。
仕事を長く続けたいならスルースキルを身につけよう!
自分を職場に適応させることで、身につけて欲しいスキルは、スルースキルです。
これは何も難しいことではないと思います。
簡単には「気にしないスキル」のことなんですが、基本的にどんな人でも「気にしない」ということはできるのです。
例えば
上記のように言われたとします。
あなたは激昂しますか?
もし激昂するのであれば、別の問題が考えられると思います。
基本的に大人である以上、小さな子どもからバカにされたとしてもスルーができるのです。
「ハイハイ」って感じですね。
なぜかというと、まだ「子どもが未熟なことを知っている」から、大人の対応として、それを「どうでも良いこと」と思ってしまいます。
つまりこの「スルースキル」を身につければ良いのです。
これが別に信頼もしていない大人から言われたらどうでしょう?
おそらく激昂するでしょう。
ほとんどの人がそうだと思います。
それが普通だと思います。
スルースキルを身につけられておられる方は、それでも基本的には気にしません。
ほとんどの方が激昂する理由は、「相手を対等の立場」だと思ってしまうから、「バカにされた」と尊厳を傷つけたと思い激昂するのです。
ストレスをためないために真に受けない
スルースキルを身につけるためには、真に受けないことが大事です。
介護・福祉業界の人の特徴として「真面目な人」も多いような気がします。
真面目な性格は、実に誠実で素晴らしい傾向ではあるのですが、真面目すぎるがゆえにストレスを抱えやすいという面もあります。
つまり「真に受ける」ことは「ネガティブな言動・発言」をされた時に、それを引きずってしまうという傾向になります。
そうなってくると、自分が「いつまでもイライラしたままで、ストレスを抱えながら働く」ことになってしまいがちなのです。
もちろんスルースキルにも限度がありますが、真に受けないことは「自分自身を守るため」に必要なことなのです。
職場と心理的距離を置く
職場と心理的な距離が「近すぎる」こともあまり良くありません。
職場とあまり心理的な距離が近すぎると、上司などに利用されることになりかねません。
もちろん自身が納得しているのであればその限りではありません。
「愛社精神」として、よく美化された言葉を聞きますが、愛社精神というのは「その職場のために尽くすこと」を意味します。
愛社精神として、「無理」を求められることもあります。
典型的に都合の良い言葉として「自己成長」があります。
全ての企業・施設・事業所に当てはまるわけではありませんが、「成長」という言葉を悪質に使っているところもあります。
確かに人材資源を効率的に活用していくためには、「個人の成長」は重要な経営要素です。
ただし、「成長」は組織から機会を与えられるものであって、「求められる」ことではありません。
それに応えられるかは職員次第となります。
このように解釈することもできるのです。
「愛社精神」は、自らが感じるものです。
求められるものではないのです。
求めるのであれば、労働者と雇用者という関係から、賃金等の発生を要求しても良い案件になるのです。
職場に尽くすことによって、何かしら得るものがあるのであれば、「労働」として考えることができます。
ですので、愛社精神を「求めること」は少し話が違ってくるのです。
愛社精神を求められるのであれば、無理を求められるのでは?と考えて「心理的な距離」を置くことも必要になってきます。
苦手な人とは距離を置こう
苦手な人は必ず距離を置くべきです。
つまり「あまり話さない」ことです。
無視をすることは難しいのかもしれませんが、「明らかに苦手な態度」を出すことは私はアリだと思っています。
ただそういったオーラを出していても「敬遠できる」というわけではありません。
その時には、上司等に相談するほうがいいでしょう。
相談して何も解決しない場合は転職をお勧めします。
人間関係の優先順位をつける
職場である以上、仕事をしなければいけません。
ですので、人間関係には優先順位をつけるべきだと思います。
その優先順位の基本的なものは、「自分自身の感情」で良いと思います。
つまり好き嫌いです。
次に判断すべきことは、組織としての規律を守らなければいけませんので、「指示系統の順位」で決めていけばいいと思います。
つまり「その人物が嫌いで、指示系統の順位も低い人物」であれば付き合う必要がありません。
全ての人と仲良くなる必要は全くありません。
「仲良く仕事できること」は良いことですが、仕事としてうまくやっていく必要があります。
まとめ:1つだけ身につけよう!仕事を長く続けたい人は必見!
今回は長く勤めるためのスキルである、「スルースキル」について説明をしましたが、
スルースキルを身につけたとしても基本的には限度があります。
身に付けたからといって、長く続けられるというわけでは絶対にありません。
あくまでも適応するための一つの方法です。
そのため基本的にはブラックな職場であれば、適応できないことが普通なので、転職をした方がいいのです。
介護・福祉の業界は常に多くの求人票があります。
その中から「理想の職場」「ホワイトな職場」を見つけることは至難の技です。
下記のノウハウで「理想の職場」を探すことが、『驚くほど簡単』になります。
いくらは自分自身にとって非常に良い職場があっても、仕事で疲れることはあるでしょう。
イライラしている同僚の嫌事を聞くことも少しはあるでしょう。
利用者やその家族からクレームを言われる時もあるでしょう。
そのような時に、気にしないで「スルースキル」をもって対応すると、とても便利です。
ご参考になれば幸いです。