「会社の早期退職に応募して、次のステージに進みたい!」
「会社が倒産した」
会社都合での退職は、自己都合退職と違い、労働者による責任はありません。
ですので、守られる立場になるのは「会社都合退職」になります。
基本的に会社都合での退職は、倒産などの経営不振による離職パターンです。
「労働する側が退職する」ことは、自己都合退職をさすことが多いのですが、この会社都合退職は、次のステップで誤解して伝わった場合、少し厄介ではあります。
「会社都合退職」は、「自己都合退職」と違って、自分自身に責任がありません。
自分自身に責任がないので、今現在働こうとしている応募した職場は「つなぎである」と見られてしまいがちです。
そのため「熱意がない人材」だと疑われてしまう傾向にはあります。
ですので、自己都合退職よりはメリットが多いと思われる「会社都合退職」ですがデメリットもあります。
今回は「会社都合退職について、どのように面接対策をすればいいのか?」お伝えします。
・会社都合退職をされ、次のステップをお考えの方へ
・介護・福祉業界での転職を考えておられる方へ
会社都合退職のデメリットは?介護・福祉の採用面接対策が必要な理由
会社都合退職は、先に述べたように会社の都合によるものです。
経営不振であったり、倒産することで解雇や退職勧奨が行われることに合意したものです。
つまり、自分自身が「会社都合退職で退職した」と思っていても、次の転職先に応募し採用面接を受けた場合、その応募先は具体的な退職理由がわかりません。
離職票を確認した時に、会社都合で処理されたものを見ると「問題がある人間ではないか?」そのように疑ってしまうことがあります。
早期希望退職制度へ、応募した経緯も含まれますが「企業に貢献している人材を企業は離さない」そのような考えの企業も多いので、早期希望退職制度の利用が「ネガティブなイメージ」になることもあります。
基本的に「会社都合退職に至った理由」を丁寧に説明できれば問題ないです。
しかし、会社都合退職の理由が伝わったとしても、同じ福祉業界出身者ならまだ話は分かりますが、他業界から介護・福祉業界の求人票に応募してきた方は、若干ネガティブに見られることがあります。
理由は、介護・福祉業界は慢性的な人手不足になりますので、仕事を探そうと思えばいくらでも「働く場所」はあります。
ですので「とりあえず介護・福祉業界に入ればいいと考えてるんではないか?」そのように見られる事があります。
そうなってくると、介護福祉業界の中でしっかりと人材を選んでいる職場に関しては、内定できる確率が下がるということにつながります。
選べる余裕がある介護・福祉業界の職場は、特に熱意がない人材を雇う余裕はありません。
会社都合退職で退職した人材は、「とりあえず働くために」応募しただけで、「熱意はない」という判断になりやすいのです。
採用面接対策:会社都合退職のデメリットは「熱意」が伝わりにくいこと
介護・福祉の職場から、同じ業界の職場へ転職をすることについては、会社都合であっても同業者のため業界の情報として伝わっていることも多いです。
問題がある「会社都合の退職」を除いて、介護・福祉の仕事で勤めていた人材に関しては即戦力になることが多いため、会社都合退職でもあまり気にはされません。
ですが、他業界の出身者の「会社都合退職について」は、「とりあえず働くだけではないのか?」「腰を据えて働くということは難しいんじゃないか?」そのように先入観をもってしまうことがあります。
そのように先入観を持たれないために、しっかりと応募先の情報収集をしておきましょう。
相手に「ウチ(応募先)を勉強してきているな」と思わせれば「熱意」が伝わります。
特に資格取得に既にチャレンジしていることは、介護・福祉業界への働くことへの積極的なアプローチは非常にウケが良いです。
最低限、介護初任者研修資格 を修了しておくことが理想です。
他業界出身の人材だから、「会社都合退職がわるい」ではなく、「他業界だからこそ介護・福祉業界に「腰を据えて働いてくれるのか?」という疑問があるだけです。
他業界出身者の考え方を、変化に積極的な介護・福祉の職場は、ノウハウとして欲しがっている事実もあります。
資格習得は目に見えての証明になりますので、内定を得るために「信頼感を与える」ものになります。
「資格取得をする」だけで、介護・福祉業界で熱意を見せつけている状態になるので、他業界からの出身者で介護・福祉業界に勤めようとする方は、資格習得だけで良いと言っても過言ではありません。
採用面接対策:会社都合退職のデメリットを避ける具体例
採用面接官:
「前職を会社都合で退職されているようですが、詳細を教えてください」
求職者:
「早期希望退職制度に応募しました」
このように端的に答えるとNGです。
「役に立つ人材なら、会社が止めるはずなので良い仕事はしていなかったらのだろう」「退職を勧められたのだろうな」
上記のように勘違いされてしまいます。
採用面接官:
「前職を会社都合で退職されているようですが、詳細を教えてください」
求職者:
「前職では経営不振があって、早期希望退職の応募がありました」
「それに応募して、新しい分野でチャレンジしようと決意しました」
「以前から興味がありました、福祉の業界で働こうと思い探していたところ御施設が地域でも有名であることから、仕事の中で勉強させてもらうことも多いと思いました」
「働くにあたって資格取得も考えています」
このように答えると「自分は信頼できる人間ですよ」とポジティブに伝わります。
上記は一例ですが、ポイントとしては「熱意があること」と「応募した理由を明確にすること」これが重要です。
応募した理由を明確にするために、事前の情報収集が必要になってきます。
他業界出身の人材であれば、応募先の情報収集においては、難しいところもあるかもしれませんが、応募する前に職場見学などができるのであれば、職場見学をしておいた方が良いかと思います。
職場見学をするだけでも「熱意」が伝わることは多いのです。
もし職場見学ができないのであれば、最低限ホームページなどを見て情報収集をすることが必要です。
情報収集をする時には、繰り返し伝えられていることや、強調されている部分を敏感に感じ取ってください。
それがその施設の強みとしてPRしたいところだと思います。
それをキャッチすることが内定を得るために重要な所になります。
まとめ:会社都合退職はデメリットだらけ?介護・福祉の採用面接対策
「自主都合退職」と違って、会社都合退職は色んな解釈ができます。
採用面接官も判断が難しいのです。
自分の責任でないからこそ、様々な制度から守られる会社都合退職ですが、 会社都合が起きなければ、退職することはなかったと考えられるため、働くことが「つなぎである」と採用面接官は疑ってしまう傾向があります。
ですが、しっかりとした熱意と志望動機があれば先入観を持たれることを回避することは可能です。
しっかりと腰を据えて、働きながらやりがいのある職場に勤めていくためには、多くの求人票の中から選ぶ必要が出てきます。
その中から「理想の職場」「ホワイトな職場」を見つけることは至難の技です。
下記のノウハウを活用することによって、驚くほど簡単に見つけることができます。
参考になれば幸いです。