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介護や福祉の仕事は楽しくてやりがいがあるものです!実体験に基づく記事にしています。

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社会福祉士がつらいと感じる3つの原因:求人に注意

社会福祉士は飽和状態?「つらい!」と感じることもありますよね?

人事担当者として1000人以上の介護・福祉職の方々とお話してきました。私も社会福祉士です。(プロフィールはこちら>>)

「社会福祉士になってみたけど、仕事がなんだか楽しくなくてつらいんだよな…」
残念ながら、実際にそう感じている社会福祉士もいるものです。

私は社会福祉士もやっていますが、仕事の中のネットワークからそういった 話をよく聞きます。

「やりがい」については他の記事で詳しく語っていますので、そちらも併せてご覧いただければと思います。

社会福祉士の仕事は確かにやりがいのあるものですが、
それと同時に厳しい現実もつきものです。

 

特に、社会福祉士の仕事に理解がない職場で働いていると、やりがいを感じにくいことがあります。
社会福祉が役に立たない資格なんて思ってもしまいます。

同時に、職場が仕事を理解していても、「社会福祉士の業務が非常に多岐にわたり、激務過ぎる!」と感じることもあるでしょう。

 

この記事では、「社会福祉士がつらいと感じる3つの原因」に焦点を当て、その中でも「職場の理解がわかる」求人に注目してみます。

現実的な例を挙げると、求人情報を見てみると、経験が豊富でないとなかなか受け入れてもらえないと感じる社会福祉士が多いです。

また、求人募集の中には、業務内容や労働条件が不透明であったり、実際の職場環境とかけ離れていることもあります。


これが原因で、社会福祉士たちが転職を検討する、もしくは転職に失敗することが増えています。
仕事を通じてのやりがいを感じるためには、適切な職場環境が欠かせません。

 

したがって、求人に注意を払うことは、社会福祉士にとって転職の一環として重要なステップと言えるでしょう。

適切な求人情報を選ぶことで、より満足度の高い仕事環境に出会うことができ、やりがいを感じることも十分に可能です。

社会福祉士の方々にとって、より良い未来への一歩を踏み出すために、求人に注目し、自身のスキルや経験を活かせる場所を見つけていくことが重要です。

こんな方にオススメ♪

・社会福祉士が「役に立たない」「つらい」と感じている方へ

 

結論
・職場の事業理念と方針がマッチングしないと社会福祉士はつらいです。

\ あなたにとって理想の職場/

社会福祉士が「つらい」と感じる理由

「ポジティブな思考が得意な方にとって、社会福祉士の道は素晴らしいものとなるでしょう。」

逆に言えば、「否定的な発想が強いと、社会福祉士の仕事が『つらい』と感じられることもあります。」

しかし、ネガティブな考え方を持っていたとしても、心配いりません。


社会福祉士の職務には、人間関係の構築や協力が欠かせません。

ですから、働く場所が社会福祉士の仕事を理解し、サポートしてくれる職場であれば、「つらい」と感じることが軽減されるでしょう。

 

ただし、特に注意が必要なのは求人情報です。

実際に、経験が浅い社会福祉士が求人情報を見て、受け入れが難しいと感じることがあります。

また、募集内容が曖昧であったり、職場環境が期待とは異なる場合もあります。

これが、「つらい」と感じる一因となるケースがあります。

 

簡単に言えば、社会福祉士が辛さを感じるのは、職場の選び方に誤りがある可能性が高いです。


社会福祉士は多岐にわたる業界で活躍できますが、その中でも社会福祉士の仕事が確立されている職場は限られています。

社会福祉士の活動や資格が理解されず、職場での専門的なノウハウが蓄積されていないことが、資格を有効活用できないと感じる原因です。

社会福祉士は職場選びが全てです。
マジです。

1.社会福祉士の仕事は「つらい」:範囲が広い

社会福祉士の大きな特徴は、「相談業務の幅が広い」ことです。

社会福祉士において大きな特徴は、「相談業務の範囲が広い」ことです。

クライアント一人一人が似たような悩みを抱えることもありますが、それは同じ問題ではなく、一人一人の状況が違います。

「生活環境」

「悩みや抱えていること」

「家族構成」

「経歴・背景」

「その他」

全く違ってきます。

 

相談援助業務はクライエントの悩みや問題に対処することが求められます。


クライエントの事情を細かく聴きながら、解決への援助を提供するのは時間と気配りが必要で、不注意だと援助の進め方が確立されないこともあります。

実際の現場では、「しっかりサポートをしたいけれど、じっくり時間をかける余裕がない」という課題があります。

 

要するに、相談支援業務には幅広い対応が要求される反面、時間不足からくる「つらさ」が存在します。


社会福祉士として、様々な業務に対応しつつも、時間管理に工夫を凝らし、クライアントに充実したサポートを提供することが求められます。

このことは、社会福祉士の業務は容易に効率化できないことを示唆しています。

 

効率化にのみ注力すると、相談支援業務の本質が損なわれることもあります。

しかし、職場では、十分なサービス提供の時間が確保されず、効率化が優先されることもあります。

社会福祉士たちは、悩みつつも、ジレンマを抱えながら、職場の方針も考慮しなければなりません。

 

また、介護・福祉業界は基本的に人手不足の状況であり、現場に余裕がない職場が増えています。


余裕をもって業務を行うべきですが、そのような職場が少ないことが、つらさの原因ともなります。


クライエントの面談時に同僚から「時間かかりすぎ」って言われたときはショックでした・・・。

2.社会福祉士の仕事は「つらい」:範囲が広い

社会福祉士にも専門分野があります。

例えば

高齢の相談支援における社会福祉士

障がいサービス分野による社会福祉

児童分野における社会福祉士

医療分野における社会福祉士

行政分野における社会福祉士

その他・(教育など)の分野における社会福祉士

様々な分野で活躍する社会福祉士がいます。

例えば、障がい分野で活動する社会福祉士は、主に障がいのある方々を対象としているため、医学的な知識も必要とされます。

ただし、専門が障がい分野であるからといって、他の分野の知識が不要というわけではありません。


例えば、対象の方が高齢になった場合、介護保険制度や相談先の知識も必要となります。

その他にも、成年後見人制度や障害年金・生活保護制度など、その人の生活に関わる基本的な社会保障制度の知識も必須です。


さらに、福祉制度全般についても深い理解が求められます。
したがって、障がい福祉分野で活動する社会福祉士であっても、「何も知らない」ということは勉強不足となります。


専門分野だけでなく、幅広い知識を身につけ、クライエントへより適切なサポートを提供することが求められます。


もちろん自分の仕事の領域以外の他の福祉分野を知らなくても、その分野に精通している福祉専門家に頼ることもできますが、社会福祉士が第一相談窓口となることが多いです。


 常日頃勉強していかないと、「たらい回しにするだけで」ニーズに応えることは難しく、勉強不足の社会福祉士として評価されることもあります。 

一人ひとりに丁寧に接していかないと、本当の意味でそのニーズを解決したということにはなりません。 

 

つまり、社会福祉は基本的に常に勉強していかないと状況に追いつかないということがあります。

社会福祉の中でも利用を積極的に展開するリーダーシップ的な役割を果たす社会福祉士もいます。


基本的にはそのような人たちは職場のリーダー的な役割を果たし、様々なプロジェクトを行います。
社会福祉士が社会福祉法などの社会福祉関係の法律や福祉制度に長けていることが多いからです。


それは基本的には社会福祉に関する事業ということですので、「地域社会へどのように貢献していくか?」という視点で事業を多く展開していきます。

しかし、職場の方針が利益追求型であったり、社会福祉士の活用を理解できなかったりする場合は社会福祉士が自由に仕事をしていくことができなくなります。

3.社会福祉士の仕事は「つらい」:職場のノウハウ

勤め先によっては、社会福祉士の業務が「手間がかかる割」には「待遇」が決してよいとは言えません。

社会福祉士の資格を持つ人材を、うまく活用できない職場は非常に多いです。

 

こうした職場は、社会福祉士の役割や事業に関する理解が不足しており、単に人材を求めているだけで、地域社会への貢献が十分でないように思えます。


社会福祉士の仕事は基本的には対人的な業務がありますが、地域全体をフィールドとするため、室内での勤務が少ないこともあります。

ただし、社会福祉士を事務系の雑用係のように扱っている職場は注意が必要です。

 

特に高齢者福祉の分野では、介護福祉士や介護関連の資格を持つ人が介護現場で評価されることは理解できます。

しかし、利用者が施設入所を希望したり、その家族から相談を受ける場合、または生活に関わる様々な問題に対処する相談を受ける場合は、社会福祉士が中心となります。

相談内容に応じて関係者と連絡調整し、より良い生活へのサポートを提供することは、社会福祉士の重要な仕事です。

 

一方で、現場では介護福祉士が直接介護・サポートし、社会福祉士が間接的に支援することが期待されています。

しかし、実際の現場では介護福祉士を中心とする「介護職」が強い立場になることもあります。

うまくコミュニケーションがとれている場合もありますが、現場で働く介護福祉士が主導する「介護職」に仕事を頼まれることが多いため、職場内での調整が必要です。

そのため、「人間関係にもストレスを感じる」ことは避けられないかもしれません。

 

この実態に直面する社会福祉士が、自身のスキルや資格を活かし、良い職場環境で働くために転職を検討することは理解できる要因です。

基本的には、職場が社会福祉士の能力を十分に理解しておらず、社会福祉の使命に応じた仕事を割り当てていない場合、資格が有効に活かせないと感じることが多いでしょう。

職場の理念や使命が実行されているかどうかは非常に重要です。


社会福祉士としての役割を適切に果たすためには、理念がしっかりと実践されている職場が望ましいです。
職場によっては、「地域のために」って考えの理念なのに平然と「カネ主義」とかありますよ。

『例外』社会福祉士がつらい:「社会資源の工夫と開発」で逆に忙しい

例外もあります。

社会福祉士としての仕事だけで、逆に過密で過酷になり「つらい」と感じるケースもあります。

社会福祉士業務は誠実に仕事をすることで人脈が広がり、仕事が舞い込むこともあります。


私が話を聞いた中では、ある社会福祉士が、地域福祉で一人暮らしの高齢者の孤独死に対処しつつ、社会資源の開発を工夫したケースがありました。

この取り組みが成功し、様々な課題に対する対応が求められ、講演依頼なども増えました。


その社会福祉士は特別な機関ではなく、ごく一般の事業所で働いていますが、専門の社会福祉事業を手がけ、地域に貢献しています。


また、社会福祉士としては新しい社会福祉資源の開発も重要な仕事の一環です。
以前は主に社会福祉協議会が中心でしたが、最近では福祉サービス事業を提供する機関も積極的に取り組んでいます。


社会福祉事業は基本的に公益事業であり、地域や社会全体に対して有益な取り組みを考えていくことが求められます。

新たな資源の開発や既存の資源の有効活用など、具体的な課題に対処することが期待されています。


福祉制度やサービスを提供する機関はフォーマルな社会資源として位置づけられ、同時に制度に結びつかない人々のサービスもインフォーマルな社会資源として重要視されています。


過去には特定の団体が担っていた役割が他の機関でも担うようになることは良い傾向で、これにより社会福祉士の活躍の場が広がっていることも事実で、社会福祉士を積極的に採用する職場も増えてきました。

資源開発のノウハウがある社会福祉士が少ないため「引っ張りだこ」でつらいと感じることもあります。

社会福祉士はどのような求人に注意すべきか?

転職や就職活動をする際、特に注意が必要なのが職場の紹介です。

求人票を見るときには、その職場が「何のために事業展開をしているのか?」が明確に書かれているかどうかを確認することが重要です。

なぜなら、これがマッチングするかどうかで、社会福祉士としての仕事のイメージが大きく左右されるからです。

 

求人票に事業の目的や理念が明確に記載されていれば、職場見学などでより確信を得ることができます。

逆に、仕事の紹介が曖昧であったり、「相談援助業務と明示されながら、介護補助も一部していただく」などの表現が見られる場合は注意が必要です。

これは社会福祉士の採用ではなく、何でもできる人材を確保しようとしている可能性があるからです。

 

要するに、求人票を見るときには、その職場がどのような価値観や目的を持っているかを見極め、社会福祉士としての仕事において資格を有効に活躍できるかを確認することが大切です。

 

当ブログでは、転職の際のノウハウを幅広く紹介していますが、社会福祉士にとって最も重要なポイントは、社会福祉という仕事を実践できるか、資格を有効に活用できるかです。

社会福祉士の仕事は実績を積み上げることで、多くの仕事や事業の発展に寄与できる魅力的なものです。

その中で、社会貢献を伴い、やりがいを感じられる職場が重要です。

社会福祉士としての力を最大限に発揮するなら、理解がある職場を候補に選ぶことが重要です。
特に、行政機関などの特殊な場所で働く必要はありません。

今は福祉の課題が社会全体で共有され、解決されることが求められています。

 

適切な職場を見つけたら、次は自身の働く条件、待遇、福利厚生などが個人の条件に合っているかどうかを確認することです。

これらの条件が整っていれば、社会福祉士としての充実感を得ることができ、働きがいを感じることができるでしょう。

まとめ:社会福祉士がつらいと感じる3つの原因:求人に注意

社会福祉士の資格は現在飽和状態にあるという意見も正しい一方で、同時に社会福祉という人材を十分に活用できていない職場が複数存在しています。

実際、社会福祉の人材を積極的に活かしている職場は、社会福祉事業として非常に貢献度が高い場合があります。

 

社会福祉士として、相談支援のスキル向上や既存の社会資源の工夫を通じて新しいアプローチを生み出すことは、非常にクリエイティブな仕事であり、ポジティブな視点を持つ方に向いています。


しかし、このような役割を果たすには理想や情熱だけでは不十分です。

頻繁にクレームを受け、謙虚に対応する日々もあるでしょう。

 

広範でやりがいのある職種ではありますが、「報われない」と感じる瞬間もあるかもしれません。

冒頭で述べた通り、「つらい」と感じるかどうかは、勤める職場が「理解」と「サポート」をどれだけ提供してくれるかにかかっています。

 

もしもそうでない場合、転職を検討することがおすすめです。


時代に即した需要がある一方で、利益主義に偏った職場では「社会福祉士の仕事がコストに見合わない」と判断されることもあります。

こうした状況に直面したら、新しい職場でのチャレンジを検討することが賢明です。

\最後まで読んでくれてありがとう♪/

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