FUKUTEN blog

介護や福祉の仕事は楽しくてやりがいがあるものです!実体験に基づく記事にしています。

MENU

介護の仕事がつらい:未経験者向けのリアルな職場経験

未経験者が介護の仕事がつらいと感じたら、その職場の将来はありません。

人事担当者として1000人以上の介護・福祉職の方々とお話してきました。(プロフィールはこちら>>)

「介護・福祉の仕事は、人間関係がきつい」と感じている方、そして「仕事内容がきついが、見返りは少ない」と考えている方も多いかもしれません。

しかし、不安に感じる前に、ぜひお伝えしたいことがあります。

 

確かに、一部の介護・福祉の職場は「ブラックな職場」として知られています。

しかし、全ての介護・福祉の職場がそうであるとは言い切れません。

実際、素晴らしい職場も増えてきています。

 

こうしたホワイトな職場では、職場環境が改善され、働きやすさが重視されています。

大法人や中小法人によっても異なる職場の規模があり、それが働く環境に大きな影響を与えています。

 

素晴らしいホワイトな職場で働けば、介護や福祉の仕事が楽しく、やりがいを感じることができます。

人間関係も円滑で、同僚や上司とのコミュニケーションが豊かです。

また、職場環境改善に積極的に取り組む職場では、業務がきつくても効果的に乗り越えられるサポートが提供されています。

 

一方で、ブラックな職場では、ただ仕事がきついだけでなく、長期的に見ても報酬が少ないことがあります。

そこで働くことが、単に介護や福祉の仕事がつらいと感じる一因となっています。

 

ですから、働く場所が悪かったのだと思います。

「介護の仕事がつらい」と感じている原因はそこにあるのです。

介護職自体は辞めないでください。

 

転職を考える際、大法人や中小法人の違いや職場の規模、職場環境改善の取り組みを注意深く見極めることが重要です。

これにより、やりがいを感じられ、充実した介護職のキャリアを築くことが可能となります。


未経験者でも、正しい情報を持ちながら転職すれば、新たなスタートがきっと待っています。


今回は「介護の仕事のつらさ:未経験者向けのリアルな職場経験」をテーマにお伝えしようと思います。

こんな方にオススメ♪

・ブラックな職場から退職をしたいと考えている方へ

・介護・福祉の仕事が「楽しくない!」と感じておられる方へ

 

結論
・「人材を育てることができない職場」は末期です。将来性がありません。

\ あなたにとって理想の職場/

介護の仕事がつらい:未経験者向けのリアルな職場経験:まえがき

社会福祉サービスを提供する法人には様々な形態が存在します。

 

かつては「社会福祉法人」や「NPO法人」が主流でしたが、現在では「株式会社」などの営利企業も参入しています。

 

介護・福祉業界では、様々な法人がサービスを提供していますが、重要なのは法人の種類ではなく、実際の職場の雰囲気です。

つまり、「社会福祉法人であろうが、株式会社であろうが」、優れた職場もたくさんあり、逆に悪い職場も同じくらい存在しています。

 

結局、介護の仕事が辛いのは法人の種類ではなく、働く環境が大きく影響しています。

良い職場での経験を積むことで、介護・福祉の仕事がつらいものでなく、やりがいのあるものに変わる可能性があります。

介護・福祉職の退職理由

1位:職場の人間関係に問題があった

2位:結婚や妊娠、出産などライフイベントの為

3位:事業所への不満

4位:将来のキャリアが不安

5位:他に良い職場があった

参考:厚生労働省|介護労働の現状と介護雇用管理改善等計画について

上記を見ると2020年時点では、「全ての退職理由の根本的な原因」は「職場にある」ことがわかると思います。

個人的な理由は上記の退職理由にはありません。

 

2位の「結婚や妊娠出産などライフイベントのため」という退職理由に関しても、パートナーとの生活のために転居を伴う、どうしようもない退職理由もあり得るとは思いますが、「妊娠・出産後の復職の選択肢」がとれないという問題を表しています。

つまり2位の退職理由も、事業所の問題と解釈することは可能です。


このことは、退職の理由が「個人の責任ではなく、その職場による」ところが大きいといえます。

介護の仕事がつらい:未経験者がつらいと感じる根本原因

介護の仕事にやりがいを感じるか、辛いと感じるかは、主に職場の環境とのマッチングにかかっています。

そして、この問題には従業員側だけでなく、雇用者側の要因も影響していることが多いのです。

 

結論的に言えるのは、未経験者が介護の仕事を辛いと感じる主な理由は、「働いている職場が未経験者を適切に育て上げられない」ことです。

 

つまり職場の教育力の不足が挙げられます。


もちろん、介護の仕事が基本的に合わない場合もありますが、

介護の仕事が、なぜ合わないのか?

やりがいを教えられないのか?

教育ができないことが問題なのです。

 

つまり、介護の仕事で未経験者でも、小さな成功体験や貢献できていると感じられるような経験ができると、介護や福祉の仕事はやりがいを感じやすくなります。

 

職場の教育力が低いのは、根本的に人手不足が影響しています。

人手不足のために現場が回らず、指導する側も必死に働いているため、未経験者を育てる余裕がありません。

 

しかし、育てなければ戦力が増えず、結果的に悪循環が生まれます。

このような状況の職場で働くと、将来の見通しは不透明になります。

 

人手不足の業界では、未経験者が入りやすいように工夫する必要があります。

入った後にしっかりとした教育が行われない限り、未経験者は介護の仕事が辛いと感じ、ついには退職に至ることもあります。

 

その結果として、介護や福祉の仕事のイメージが悪化することにもつながります。

 

個人的には、泣いて喜ばれる仕事は、医療や福祉・教育など、直接人の生活に関わる職業以外ではあまりないと考えています。

もちろん、たくさんのやりがいのある仕事が存在するでしょうが、私はそのような成功体験を積んでいるため、多少の困難も辛いとは感じません。

 

この経験から言えるのは、未経験者が介護の仕事を辛いと感じる主な理由は、成功体験などを積ませることができず、単に介護労働として扱われてきたブラックな職場の影響が大きいということです。

介護の仕事がつらい:現場は未経験者を待ってくれない

まず、残念ながらブラックな職場は離職率が高く、経験不足の職場が多いことがあります。

 

私の経験から、車椅子が雑に置かれていたり、適切な指導がなかったりする場面がありました。

 

ある時、指導するバイザーにどう対応すればいいか尋ねると、「適当でいい」という指示がありました。

私はそれを「適切に片付けて」という指示だと解釈し、すぐに車椅子を別のフロアの保管庫に移動させました。

しかし、それに対して怒られ、「時間がかかりすぎだ。そんな事しなくていい」と言われました。

 

バイザーは「廊下の隅に寄せとけばいい」と言ったつもりだったようですが、その指示ははっきりしていませんでした。

ひどく落ち込んだことを覚えています。

 

私だけでなく他のブラックな職場で働いた経験のある人たちも同様の経験をしていることでしょう。

 

つまり、教育力が不足していると、サポートも不足していると言えます。

指導力がないため、教育力がない。

未経験者が介護の仕事が辛いと感じるのは当然のことです。

 

私は転職を経て素晴らしい職場で新たなバイザーに恵まれました。

似たようなシーンがあった際には、転職先のバイザーは「気を利かせてくれて、ありがとう。助かった」と、新人の私への感謝の言葉がありました。


その時のたった一言だったんですが、そのバイザーの言葉で認められたような気持ちになりました。

 

仕事の辛さややりがいは、職場や指導者の一言で大きく変わります。

良い職場を見つけることと、その職場でのやりがいを感じることが、介護の仕事において絶対条件なのです。

介護の仕事がつらい:未経験者の職場の選び方

何度も言いますが、未経験者が介護の仕事で辛さを感じないためには、やりがいを見つけることが重要です。

 

そのやりがいを見出す鍵は、職場からの教育です。

未経験の方は、教育が整っている職場を見つけ出して、そこを就職や転職先に選ぶ必要があります。

 

もし介護や福祉の仕事で未経験者が辛さを感じた場合、残念ながらその職場は早めに退職すべきです。

あなたには間違いなくメリットがありません。

 

我慢をしても、「働きやすく変わる」ことは難しいでしょう。

職場のノウハウを蓄積することは非常に大変で時間がかかります。

 

介護や福祉の仕事のノウハウは基本的にマニュアルなどで学べるものではなく、職員自体がノウハウとなります。

マニュアルで表されるところは、作業的な部分だけです。

 

教える力がある職員に育てられた職員はやりがいを持ち、その方もまた有能で優秀な介護福祉職員に成長します。

しかし、ブラックで教育力がない職場は離職率が高く、ノウハウが蓄積されません。

 

転職先を探している段階であれば、離職率が比較的低い場所を選ぶことが重要です。

離職率が低い場所はノウハウが溜まっている可能性があり、教育力が高いと考えられます。

また、職員の人数が少し多いところも良いでしょう。

 

具体的には数十名程度の組織が理想です。

小規模な職場では教育力が不足している可能性があります。

離職率は手に入りにくい情報なので、業界に詳しい転職サイトを活用することがおすすめです。 

もう一度言います。「教育力」です。

まとめ:介護の仕事がつらい:未経験者向けのリアルな職場経験

介護や福祉の仕事がつらいと感じている方がいるのは残念なことです。

実際、私もその経験があり、その気持ちはよく理解できます。

 

しかし、重要なのは介護福祉の仕事そのものがつらいわけではなく、むしろその職場がそのような感情を引き起こす可能性があるということです。

 

もし感じているのであれば、その職場を早急に辞めるべきです。

短期退職であっても、しっかりと説明できれば影響は少ないでしょう。

 

業界全体の傾向として、良い職場とそうでない職場の差が顕著になってきています。

良い職場を見つけることで、介護や福祉の仕事は本来、やりがいを感じるものとなるでしょう。

\最後まで読んでくれてありがとう♪/

ご参考になれば幸いです。