「入社したら想像と違ったのでもう転職したい。」
「引き留めにあったので、 転職シーズンを伸ばしてしまった」
「上半期からの転職活動って、実際にどうなんだろう?」
私は人事担当者として長年介護福祉業界に携わっていますが、6月から転職活動をして、9月以内(いわゆる上期以内)に「採用される」ことに関していえば、メリットの方が多いかと思います。
基本的に12月から3月までに就職・転職活動をするとなると、介護・福祉業界で働くことを目指す新卒の方と競合することになります。
ですので、競争することになると、中途人材であった場合はどうしても「新卒職員の若さ」と競争することになりますので、「年齢」と言うことを考えれば、不利な面も出てきます。
ただし、そういった新卒の時期をさけるのであれば、「経験」が大きな魅力になってきますので、特別転職時期ということにこだわらなくても、介護・福祉業界の場合は良いと思います。
今回は「6月・7月・8月の上期に関しての転職活動」についてお伝えします。
※今回は転職活動を6月から始め、上半期以内に就職すると仮定します。
・上期から転職活動をしたいと思っている方へ
・なるべく求人情報を選べる数が多い時期が良いと思っている方へ
・6月からの転職活動は「穴場」といって良いかと思います
・ただし、それほど選べるとは限りません。
介護・福祉業界の転職しやすい時期は?
介護福祉業界においては、転職しやすい時期は年間を通してあると言えますが、以下に代表的な時期を挙げてみます。
年度末(3月)は、介護施設の業務が一巡し、人事異動や退職者の募集が行われるため、求人情報が増える傾向があります。
また、介護・福祉業界は4月に採用が始まるため、3月は転職活動をする上での好機と言えます。
求人数が最も多くなる時期が1月から3月と考えて良いかと思います。
この時期は、人材の動きも活発になってくるため、転職活動に適している時期ともいえますが、 求人票を見定める時間もあまりないため、「数はでるけどもゆっくり選べる時間がない時期」でもあります。
そのため転職活動をして行く時期は、良い職場に入ろうとすると一番難しい時期でもあります。
7月から9月は介護・福祉業界においては、夏に向けて施設が新しいスタッフを募集することが多いため、夏前に転職活動を行うのも良いでしょう。
また、夏は人手不足になりがちな時期でもあるため、転職する側の交渉力が高まる可能性があります。
オープニングスタッフや「良い職場」を狙いたいとするのであれば一番良い時期です。
しかし、流動する人材も少ない傾向があるため、求人する施設が少なくなる傾向にあります。
12月は、新年度の採用のために求人募集が行われることがあります。
また、年末に向けて、介護施設が余裕人員を確保するための募集を行う場合もあります。12月は一般的に言えば転職活動を開始する時期としてはよいとも言えますが、経験的にはあまり 介護福祉協会は12月が適した 転職時期 という感じではなく どちらかといえば 12月に流動する人材は多くなってきますが 求人数はあまり変わらない 印象があります
上期は転職活動の時期として適切?:介護・福祉業界の転職
一般的に、新卒採用のシーズンが終わり、事業所が採用に力を入れる傾向が下がってくる時期とされています。
しかしながら、新規利用者が入ってくる 目処が立つのが4月以降という事業所もあります。 そのため、事業所によっては4月から求人票を出すということもありえます。
例えば 障がい福祉の分野では、「特別支援学校の卒業生は基本的に卒業してから新しい事業所に通う」ことが一般的になります。
そのため 4月以降に求人票を出して 職員を拡充させるということはあるのです。
介護・福祉業界といっても、 対象とする利用者像が業態によって違いますので、転職時期としては適切かどうか?に絶対はありません。
希望する分野の適切な転職先を見極めたいところです。
また、地域性も若干影響してきます。
また、夏のボーナス支給の前に転職を決める人が多いため、5月から6月にかけては人材流動が活発化する傾向があります。
さらに、年度末の3月から4月にかけて新しい職場での業務が始まり、組織の雰囲気や自分自身の適性に合わないと感じる人が多いため、5月から転職活動を始める人も増えます。
そういった意味では、競争になる可能性もあります。
上期の転職時期:分野別では?
今度は 分野別に上期の転職時期は適切かどうかを考えていきます
高齢者分野
高齢者分野は、比較的通年を通して求人が多いといえます。
ですので 高齢者分野を目指すのであれば、それほど時期にこだわる必要はないとは思いますが、高齢者分野の場合はどちらかといえば 5月以降も求人を出している事業所は「いわゆる求人者から選ばれなかった施設」という考え方もできます。
ですので、可能であれば 前年度の求人票などと見比べて、待遇などが変わっているのであれば狙い目だといえます。
「募集が出来なかったために、今年度から待遇を上げる」というような求人票が出始めるのが 5月からの傾向があります。
障がい福祉分野
障がい福祉分野は年度末に 求人票が増えることが、一般的ではありますが、オープニングスタッフや人気の施設も年度始め以降に出てくるところがあります。
そのため、障がい福祉分野で希望しようとするのであれば、新卒求人が落ち着いた後の転職活動は適切かと思います
児童福祉分野
児童福祉分野は、活発に求職者が動く時が夏辺りから冬にかけてが多いかと思います。
ですので、 8月から1月ぐらいまでの間が選びやすい時期ではあると思います。
しかし 5月以降でも 良い求人票はたくさん出ています。
地域性によってきますが、特に需要が多い地域になってくると児童福祉分野も、転職の時期としては年度初めも悪くはないと思います。
実は上期は人事関係が忙しい時期でもある
転職する側から見れば、上期は非常に良い時期とも言えますが、事業所側から見れば必ずしもそうではありません。
年度始めは、比較的人事関係が忙しい場合が多くあります。
ですので、例え入社したとしても事務的なトラブルが発生する可能性があります。
転職には余裕を持って活動することが大事です。
例えば、1月から活動を始めたとして、1カ月あまりで決めてしまって、2月から就職というのは、リスクが大きいと言えます。
最低3カ月は、転職活動から、就職までほしいところです。
「選んだり、余裕が持てる転職日程」を組まれた方がよろしいかと思います。
まとめ:【経験則】6月・7月・8月に転職したい!時期的に探し始めていい?
介護・福祉業界における転職時期は、年度末(3月)、4月、7月から9月(夏季)、12月(冬期)と、年間を通して複数存在します。
具体的には、3月は人事異動や退職者の募集があり求人数が増える傾向があります。
一般的に求人数が一番多い時期は、3月は転職活動の好機とされています。
7月から9月は夏に向けて施設が新しいスタッフを募集することが多く、交渉力が高まる可能性がある反面、流動する人材が少なく求人する施設が少なくなる傾向がある印象です。
一方、上期月からの転職活動については、あまり競合がないため「穴場」としておすすめされることがありますが、求人数が多いとは限らない印象です。
介護・福祉業界といっても、分野によって転職の適正な時期には大きな差がある印象です。
その中でも、上期月は多くの福祉分野が「それなりに落ち着く」時期とも思います。
いずれにしても、介護・福祉業界における転職は、特に年齢や経験が問われる場合が多く、自分に合った求人情報を探し、最低3カ月程の間に十分に検討することが重要だと思われます。
介護・福祉の業界は常に多くの求人票があります。
その中から「理想の職場」「ホワイトな職場」を見つけることは至難の技です。
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参考になれば幸いです。