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求人票の見方:転職に重要な1つのポイント

ハローワークなどの求人票の見方は転職に重要なポイントを外さないことですよ。

人事担当者として1000人以上の介護・福祉職の方々とお話してきました。(プロフィールはこちら>>)

「介護や福祉の分野で転職を考えているけれど・・・たくさんの求人票からどう選べばいいの?」

「ハローワーク等の求人票で、理想の職場を見つけるためにはどうすればいいの?」

そんな方にとって、求人票の見方は転職において極めて重要なポイントです。


新たな職場で仕事に対する充実感を得るためには、じっくりと求人票を読み解くことが不可欠です。

しかし、求人票から「良い職場」を見抜くことはかなり難しいと思います。

 

ですので、せっかく転職をしても、上司や職場の雰囲気が合わないと感じることは少なくありません。
こうした不満が積み重なり、最終的にはまた退職を余儀なくされるケースも珍しくありません。

では、そのような失敗をしないために、求人票をどのように見極めればいいのでしょうか?


ハローワーク等の求人票を読む際に、注目すべきなのは「離職率」に関する情報です。

 

例えば、「チームワークを大切にし、柔軟な働き方を提案する職場」といった表現は、協力体制が築かれており、働きやすい環境である可能性が高いです。
つまり、「離職率が低い」と推測できます。

「離職率が低い理由」によっては、デメリットも存在しますが、一般的には「働きやすい職場づくり」から離職率が低い理由であれば、メリットが多いです。

 

しかし、離職率はほとんどの求人票には書いていないと思います。

離職率を推測し「どのように明確化していくか?」でさらに求人票に信頼性が出てきます。

 

今回は「求人票の見方:転職に重要な1つのポイント」をテーマにお伝えします。

こんな方にオススメ♪

・ハローワーク等の求人票の見方を知りたい方へ

 

・介護職や福祉職の転職活動をしている方へ

 

結論

・離職率を推測して、それを裏付ける根拠を探しましょう。そのことで求人票に信頼性が出てきますよ。

\ あなたにとって理想の職場/

求人票の見方:転職に重要な1つのポイント

ハローワークなどの求人票を閲覧する際、給与や仕事内容に注目することが一般的ですが、実はそれ以上に重要なポイントがあると考えます。

 

具体的には、求人票の中の「会社の特長」という項目です。


ここには企業の特長が記載されており、求職者はこれを見て信頼性を判断する必要があります。

 

求人票は人手不足の中で積極的にPRするため、誇大広告的な内容になる可能性もあります。

 

例えば、給与を高く見せるために残業代を含めた給与提示や、ボーナスの実績を書かないことで見えにくくすることがあります。

 

したがって、まずは求人情報の信頼性を確認するために、会社の特長欄を見て事業内容が信頼に足るものか確認することが重要です。

 

求人票は「会社の特長を詳しく記載している」ことが信頼できるポイントとなります。


これは「企業の自信」とも言えるもので、しっかりと書かれている場合は求人票全体に対する信頼性も高まります。

 

ハローワーク以外の求人票であれば、「どのような会社か?」がわかる部分がしっかりと記載されていることが重要です。

求人票の見方:離職率を推測する

「ハローワーク等の求人票」を見て、職場の雰囲気や働きやすさを確認することは、転職活動において非常に重要なポイントです。

 

例えば、求人票に掲載されている事業実績や仕事の業績が素晴らしいとされていても、会社の特長として、働きやすい環境に対する表現がない場合は、離職率が高い場合は、働きにくい環境がある可能性が高いです。


だからこそ、求人表では待遇面だけでなく、働きやすさに焦点を当てることが大切です。

給与が高くても働きやすさがなければ継続が難しいものです。
求人票において、会社の特長としてPRされている部分には目を光らせるべきです。

 

例えば、働きやすい環境や風土に関する言及があるかどうかを確認しましょう。
これが見当たらない場合、離職率の推測が難しくなり、その求人票の信頼性が低くなります。

 

ただし、多くの求人票には離職率の具体的な数字が明記されていないことがほとんどです。
ですから、文面から離職率を推測する必要があります。


具体的な数字がなくても、働きやすい環境に焦点を当てているかどうかで、離職率の傾向を推し量ることができます。

 

結局のところ、求人票を見る際には、給与だけでなく、働きやすさに着目し、離職率を推測することが重要です。

 

例えば「人間関係が良好な職場です」という表現は、一見働きやすい環境を示唆しているように思えますが、実際には主観的な評価であり、具体的な内容が不足しています。

 

この文言に対して「上司との月1回の面談を通じて人間関係を良好に保っています」といった具体的な手段が述べられていれば、求人票の信頼性は飛躍的に向上します。


これによって、より良い職場を見つける確率を上げることができます。

離職率を推測する:明確にするために「その他の情報」や「職場見学」を行う

離職率などが推測できる求人票を見つけたら、それが自分の条件に合いそうであれば、その求人票に掲載された職場のホームページなどもチェックしてみましょう。

 

ホームページからも働きやすい取り組みが見受けられれば、求人票の信頼性が一層高まります。

 

また、ホームページには掲載されていなくても、職場見学などを通じて明確な情報を得ることが可能です。

 

求人票だけに依存せず、様々な情報から冷静に判断することが重要です。

介護職・福祉職の離職率の実態

介護・福祉業界は離職率が高い時期がありましたが、現在では比較的業界的には離職率が下がってきている傾向にあります。

離職率

2007年:21.6%

2021年:14.9%

令和3年度「介護労働実態調査」結果の概要について

これは必ずしも業界全体が平均的に改善傾向にあるというわけではなく、少しずつ職場改善が進んでいる施設・事業所が増えてきた結果でもあります。

 

もちろん国の政策で改善している傾向もありますが、未だに介護・福祉での働き方は、精神的な側面に頼った、ボランティア精神を中心にした働き方をしている職場も多いのです。

 

そういった職場はやはり離職率が高いこともありますし、業務改革に積極的でないところも離職率が高い傾向にあります。

 

ですので、離職率を公表することは職場にとってかなりの PR 材料になります。

 

介護・福祉の職場の求人票:離職率から判断するメリット

離職率を公表している職場や、離職率が低いと推測できる求人票から判断するメリットをお伝えします。

離職率から判断するメリット:職場に対する不満が少ない

離職率が低い職場では、一般的に従業員の不満が少ないといえます。

 

離職が起こる主な原因は、人間関係の不和や職場に対する不満から生じることも多いです。

 

離職率が低いということは、職場に対する不満が少ないという判断ができるでしょう。

離職率から判断するメリット:職場に余裕がある

職員が無理をしてしまうと、精神的にも肉体的にも業務の負担感が増大し、勤務を継続することが非常に辛くなります。

(上記に関連した記事はこちら>>)

このような状況において、職場が積極的に職員が無理をしてしまうことに対してマネジメントしているかどうかは、判断の材料となります。

 

介護や福祉業界は緊急対応が多く、人手不足も慢性的に起こりやすいため、兼任が多い職場では職員の業務負担が上がりやすい傾向があります。

したがって、離職率が低い場合は、職員が無理をしていないと判断できるでしょう。

 

介護・福祉の職場が離職率を公表するメリットは、ノウハウが蓄積されていることをPRできる点です。

離職率が高い場合は、ノウハウの喪失が考えられます。

 

介護・福祉業界では「完全なマニュアル業務の作成が難しい部分」が多いため、人が持つノウハウは非常に重要です。

離職率が低い場合は、ノウハウが蓄積され、事業所の仕事に反映されていると考えられます。

 

したがって、離職率が低いことは組織が教育体制を構築しやすいことを示しており、教育ができる組織であると判断できます。

離職率から判断するメリット:人事評価制度が機能していると推測できる

人事評価制度がしっかりしている可能性があります。

その理由は、職員が将来を見定めやすく、離職に至らない可能性が考えられるからです。

 

このような制度が整っていると、職員は組織に対して目標を持ちやすく、働くことに対する納得感が高まるでしょう。

 

介護・福祉の職場が離職率を公表するメリットとして、人間関係が良いとPRできる点が挙げられます。

 

離職率が低い場合、長期間働いている職員同士のコミュニケーションが増え、それが「良好な人間関係を築くうえで必須」な状態になります。

 

離職率が低いことは、職場の人間関係が良好であると判断できます。

 

ただし、人間関係の良し悪しは主観的な要素が大きいため、PRされている良好な人間関係が自身にとって本当に適しているかどうかは分かりません。

実際の経験が必要ですが、離職率が低いことは人間関係が良好な雰囲気にあることを示唆しています。

介護・福祉の職場の求人票:「離職率が低い理由」によるデメリット

次に、「離職率が低い」ことにはデメリットも考えられます。

離職率が低い場合、求人票を判断する上で確かに有益であり、多くのメリットが存在します。

しかし、「離職率が低い理由」によっては、デメリットも考慮する必要があります。

離職率が低い理由:年功序列だと離職率は低い

一般的に実力主義体制を組織の構築していくと、競争力が向上します。

実力主義は、組織を前進させ、積極的な変革を進めるのに適した体制です。

 

言い換えれば、「積極的に変革と挑戦を促進しよう」という組織の方針に基づく場合、離職率が高まる可能性があります。
これは、変化についていけない職員が出るからです。

 

一方で、年功序列体制のような保守的な考え方であると、 勤務期間が長くなることが 評価の一部になるため 離職率は一般的に低くなります。

そのため、組織内の大きな変化は少なくなります。

 

年功序列の体制は安定性を確保しますが、業界の進化に取り残される可能性があります。
要するに、安定性を重視する一方で、業界の変化に迅速に対応することが難しくなります。

(上記に関連した記事はこちら>>)

まとめ:求人票の見方:転職に重要な1つのポイント

求人票を見る上で離職率が低いことは、素晴らしい職場を示唆しているように感じられますが、最終的な判断は自分自身が直接職場を見学するなどし、経験することが重要です。

 

離職率が低い理由が具体的に何かを知らない限り、職場が本当に良いかどうかを判断することはとても難しいです。

 

転職先を選ぶ際は、簡単に結論を出さず、「実際に見て確かめること」や「経験豊富な人にアドバイスを求めること」がおすすめです。

 

これらのステップを踏むことで、より良い転職先を見つける手助けになるでしょう。

\最後まで読んでくれてありがとう♪/

参考になれば幸いです。