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介護や福祉の仕事は楽しくてやりがいがあるものです!実体験に基づく記事にしています。

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退職が相次ぐ!退職ラッシュが発生した介護や福祉の職場は危険

退職が相次ぐ介護・福祉の職場は「危険なサイン」です。耐えますか?我慢しますか?

人事担当者として1000人以上の介護・福祉職の方々とお話してきました。(プロフィールはこちら>>)

「やっと働き始める!」と採用されて嬉しい気持ちでいたはずなのに、「すぐに辞めたくなる…」と感じたことはありませんか?

介護・福祉業界が初めての方は、軽率に職場を選ぶと、退職が相次ぐブラックな職場に入社する可能性が高まります。(というのも、それが私の最大の失敗だったのですが・・・)

ブラックな職場の典型は、特に「退職が相次ぐ職場」です。

 

もしそんな職場に入社したのであれば、すぐに辞めてしまう先輩職員が何人もいる光景に驚かれると思います。
(引き継ぎもなにもあったもんじゃありません・・・)

 

このような「退職ラッシュ」が起こる背景には、介護や福祉の職場での様々な問題が絡んでいます。

それを知ることは、将来的な職場選びにおいて重要です。

 

逆に、「これはチャンスだ!」と前向きにとらえることも大切ですが、残念ながら介護・福祉業界では、そう簡単に事態が好転することはありません。

「介護・福祉」の分野では、人材の流出が起きると、介護や支援に関するノウハウが漏洩し、業界全体に悪影響を与える可能性があります。

さらに、労務倒産の兆候も見逃せません。

 

人手不足により労働環境が悪化し、結果として組織が崩壊する危険性があるのです。
(もっとシビアにいうと、職員配置基準を無視して法令違反を犯す職場も出てきます)

ですから、「退職が相次ぐ職場」に入らないためには、慎重な職場選びが欠かせません。

良い職場環境やサポート体制が整った職場を見つけることが、長く働くための鍵です。

今回のテーマには下記の記事もオススメです♪

今回は「退職が相次ぐ介護や福祉の職場は崩壊するといえる理由」についてお伝えいたします。

 

こんな方にオススメ♪

・転職を考えている方へ

・良い職場を選びたい方へ

・転職したはいいが「不安感」のある方へ

 

結論

・組織に「ノウハウがない」と危険!

・仕事選びは「恋愛」と一緒!

・退職が相次ぐと労務倒産が近づく

・いきなり無職になる可能性も!

\ あなたにとって理想の職場/

退職が相次ぐ!退職ラッシュが発生した介護や福祉の職場は危険といえる理由

「あなたの働いている職場、大丈夫ですか?」

もしも即答できて「全く問題ない!」と感じるなら、それは素晴らしいことです。

満足している環境で働くことは、何よりも重要です。

でも、もしも即答できない場合は、一度「大丈夫かな?」と疑ってみませんか?

疑問を持つことで、避けられることもあるかもしれません。

 

特に退職は考えていなくても、ちょっとでも「懸念点」が見つかれば、その対策を考えることが大切です。

職場と個人はお互いに利益を得るべき「WIN=WIN」の関係であるべきなのに、搾取されている可能性もあります。

 

そして、同じような問題が将来的にも発生する可能性もあるため、そのときにも損をしないような行動を考えておくことが重要です。

一方で、介護・福祉の素晴らしい職場もますます増えています。

業界の「情報」を常に把握し、良い環境を見つける努力を惜しまないことが、より充実した働き方につながるでしょう。

 

ですので、退職者が相次いでいる職場は、他の良い事業所を見つけるという通常の行為が当たり前のようになってきてますので、「魅力のない職場は倒産に至る」ということになります。(というか、今後ますます労務倒産は増ると考えています。)

ノウハウがないので、「なんとなくでケアして。」っていった先輩が過去にいました。

退職が相次ぐ介護や福祉の職場:組織に「ノウハウがない」と危険!

「なぜ辞める人が多いのでしょうか?」その原因を把握していますか?

これは、経営側にも、従業員側にも言えることです。

明確にわからない場合、離職の背後には「上層部や管理者が問題に取り組んでいない可能性」があります。

 

本来、退職理由は、個人で違うので、一定ではありません。

しかし、それが相次いでいるということは、原因が「複数ある」ことがあたりまえです。

ですので、退職が続く理由が「明確にわからない」のであれば、経営上層部が真剣に考えていない可能性が高いです。

 

働く人が定着しないと、それは組織にとって何の意味も持ちません。

なぜなら定着すればその分、組織にノウハウが蓄積されるからです。

組織は「ノウハウをためる」ことが組織の目的でもある

組織内にノウハウが蓄積された場合、通常はベテラン職員が多くのノウハウをもって、新人は多くの先輩職員に「聞く」「学ぶ」「相談する」という機会を得ることができます。

 

新人職員が「忙しそうで聞きにくい!」と感じることもありますが、同時に先輩職員は「何が不明確か」「どのように教えればよいのか」を理解していないことも考えられます。

なので、積極的に質問することが基本的には必要です。

その行為が、ノウハウの引き継ぎにもなってきます。

 

もしも「質問しても返ってこない」こんな状態になっていたら、「教える能力がない」か、「組織にノウハウが不足している」可能性があります。

組織のノウハウが蓄積することは、「人を育てる組織になる」ということです。

逆に「離職が多い」ことは、ノウハウが蓄積されていないことと同義です。

失われていくばかりです。

 

イメージ的に言えば、離職が相次ぐ状態は「出血している状態」です。

出血が少量であれば、自然に血は止まります。

しかし、大量の出血ならば、急いで輸血や処置が必要です。

つまり、離職が相次いでいる状態では、「すぐに採用活動と改善行動」が必要です。

しかし、今の介護・福祉業界は「採用活動はしても新しい職員が入ってこない」という現実もあります。

組織は「ノウハウ」はすぐにはたまらない

もう少し掘り下げて言うと、「魅力がない」場所は、採用が難しいと言えます。

採用活動に成功している職場は、すでに「働きやすさ」を向上させ、さらなる改善に向けた努力がなされている結果です。

 

魅力的な職場は人がなかなか辞めないため、求人募集が出た時は逆にチャンスとなります。

しかし、そのような職場は基本は非公開求人にします。

「不特定多数の採用より、絞ることが必要になる」からです。

 

例えばハローワークにずっと求人票が出されていた場合、「採用活動しても新しい職員がなかなか入ってこない」のであれば、求職者の視点ではその職場に魅力がないと判断される可能性があります。

 

退職者が続いているのであれば、「職場改善」を積極的に行い、「離職率」を下げる努力が必要です。

ただし、「改善するための事業戦略」を立てずに「精神論」で誤魔化す職場では、経営的な持続は難しいでしょう。

 

業界が「人手不足」の実情があったとしても、時間的な余裕があるのとないのでは、全く違う「働き方」になります。

退職が相次ぐ!退職ラッシュが発生した職場を避ける方法

残念ながら、結論は「しばらく働いてないとみえない」と言わざるをえません。

こういった「隠れた」問題は、実際に働いてからしばらくたって初めて見えてくることが多いです。

新入社員の頃では気づきにくいですね。

 

(しかし、ご安心ください。避けるための方法は当ブログで数多く公開しています!)

一般的には求人票の見方によっては、一部の問題を見抜けるかもしれません。

ただし、求人票を漠然と見ても、業界動向を知らなければ、わかるのは「可能性と傾向」に過ぎません。

今回のテーマには下記の記事もオススメです♪

仕事選びは「恋愛と一緒だ」と考えてみましょう。

「付き合ってみないと、その人がわからない!」と言われるように、実際に働いてみないと職場の実態は把握できません。

 

「3年目になって相手の嫌なところがわかってくる!」というのも、仕事と同じくらいの時間がかかることがあります。

内定・採用は「婚約と結婚」に似ています。

 

「離婚」「別れる」ことは、非常にエネルギーを必要とする出来事です。

一般的に、転職を「繰り返す人」は信頼されない傾向があります。

もちろんこれは傾向であり、必ずしもすべての場合に当てはまるわけではありませんが、できるだけ長期間同じ職場で働きたいという気持ちも多いのではないでしょうか?。
(最近では、転職を繰り返してしまった方でも、採用に影響しないところも増えてきています。)

 

自身の「キャリア」を考えると、「退職を決意すること」は勇気を要します。

楽しくない職場にいたとしても、そのまま続けることは苦痛を伴いますし、キャリアにも繋がりません。

自分の幸せや成長を重視し、適切な判断をすることが大切です。

退職が相次ぐ!退職ラッシュが発生した介護や福祉の職場は危険:労務倒産

仮に「パワハラ」を受けて、入社1年目の職員が仕事をやめたいと思っているとします。

「石の上にも3年」と言われるように、「3年間は頑張ってみる」という考え方もありますが、「逃げるが勝ち」とも言います。

退職が相次ぐ職場では、「退職が相次ぐ原因」を特定し、離職率を改善しない限り、人材が減り続けます。

これが続くと事業が継続できなくなります。

しかし、特定できる原因は経験上1つではありません。

複雑なことが多いです。

 

財務的には問題がなくても、働く人がいなくなると倒産する可能性があります。

これが労務倒産と呼ばれるものです。

労務倒産に陥ると、「いきなり無職!」になる可能性があります。

介護・福祉の職場でもこのリスクがあるため、ブラックの職場で働いてしまった場合は、転職を考えることが賢明です。

介護・福祉業界への転職は積極的に行われています。

 

短期の退職であっても、適切に説明すれば採用面接官は理解してくれることがあります。

 

例えば、パワハラを受けた経験がある人は、「パワハラが嫌なもの」だということを理解しています。

そのため、面接で「パワハラを受けて退職を決意した」と正直に伝えることができます。

ただし、具体的な事情を前職の悪口にならない範囲で伝えることが大切です。

下記の記事も参考にしていただければと思います。

今回のテーマには下記の記事もオススメです♪

★介護・福祉の面接試験で前職を短期退職した場合の上手な伝え方

★前職の退職理由は方針に不信!?介護・福祉の面接試験での対処方法

 

面接した人が「これは個人の責任ではない」と判断すれば、あなたのキャリアを評価してくれるはずです。

 

むしろ面接する側にとって言えば、「パワハラをしない人」と安心感を持つことだってあります。

「されて嫌なことはしない」だろうという心証ができるのです。

まとめ:退職が相次ぐ!退職ラッシュが発生した介護や福祉の職場は危険

ブラックな職場で頑張っている人たちの中には、無理に仕事を続けようとしている方もいます。

しかし、心身の不調が続くと、社会復帰がますます難しくなることもあるでしょう。

 

「逃げること」は悪いことでしょうか?

例えば、タバコの煙が苦手な人は、吸う人が近くに来ると遠ざかることがありますよね?

もしも「耐え難い」と感じるなら、退職も一つの選択肢として考えましょう。

もちろん、完璧な組織は存在しません。

 

全てが完璧ではない中で、「まともな組織」は近づくよう努力します。

ですから、組織全体に問題がある場合、経営陣は改善に向けた行動を取るでしょう。

その姿勢が真摯であれば、信じてそのまま働くことも一つの選択です。

 

ただし、改善には時間がかかることを考慮しておくべきです。

もしも現職に対して不安があるなら、将来を見越して転職活動を検討することをおすすめします。

何度も伝えていることですが、仕事が「つらい」福祉の仕事は「きつい」と感じるのは個人の責任だけではなく「職場の責任」でもあります。

\最後まで読んでくれてありがとう♪/

参考になれば幸いです。