人事担当者として1000人以上の介護・福祉職の方々とお話してきました。(プロフィールはこちら>>)
「もう辞めた!転職しよう!」
「明日退職届を出す!」
そう強く決意したのなら、次には着実なステップを踏むことで、将来の転職活動を有利に進めることができます。
ただし 気をつけてください あなたは何で退職に至ったのですか 人間関係が辛かったですか 給料 待遇が悪かったですか 色んな理由があると思いますが そのままでは また同じことを繰り返します
また 似たような職場を選ぶことによって あなたのキャリアにつまずきを与えてしまうかもしれません
多くの人は失敗から学ばないのです。
職場の仕事に満足しているのであれば 退職はよほどの理由がない限りしません
円満に退職するために退職理由を考えることもありません
のっぴきならない理由があれば正直に言えばいいだけです
でも退職の理由を取り繕うとするのはやはり後ろめたさがあり 職場に不満を感じているからだと思い
特に、介護・福祉の仕事においては、「つらい」と感じる側面が多く見られることが事実です。
ブラックな環境で働くと「介護の仕事はつらい」「福祉の仕事はつらい」と感じざるを得ません。
私も実際にその辛さを経験してきました。
しかし、退職を決断したのであれば、次は「楽しい職場を見つけるため」に具体的な行動をしましょう。
今回は「介護職を辞めた後:1つの行動が転職成功に導く」をテーマにお伝えします。
・退職し転職を近々考えておられる方へ
・辞めた後は「情報収集に徹する」のみです。
\ あなたにとって理想の職場/
介護職を辞めた後:1つの行動が必要な理由
退職を考えようとすると、「退職する時期」や「退職届けを書くこと」を考えると思います。
退職を考えている時期には、それはそれで「しなければならないこと」があります。
退職を決意する「前」は下記の記事でお伝えしています。
今回は、介護職を辞めることが一通り決まった「後」からの話になります。
退職を決断した後、多くの方が辞表を提出する前に転職活動をスタートさせます。
これは、次の仕事が迅速に見つからないと、貯蓄を減らして生計を立てることが難しくなるおそれがあるからです。
私はこの選択は、とても正しいと思います。
実際、転職には準備が必要で、そのために半年以上かける方もいます。
退職を決断したなら、慌てずに余裕を持って転職活動を進めることが肝要です。
もちろん、退職してからしばらくは転職活動に時間を割くことができるかもしれませんが、その間にも余裕をもって計画的に進めることが重要です。
「慌てないこと」
「余裕をもつこと」
この2つが大事です。
そして、介護職を辞めた後の転職成功の鍵となる行動は、「情報収集に徹すること」が挙げられます。
しかし、情報収集には方法や留意点があり、これらをきちんと押さえないと、転職の成功が難しくなる可能性があります。
現在の職場を選んだ際、おそらく何らかの条件に基づいて応募し、採用され、働いてきたことでしょう。
しかし、なぜその職場を離れる決断を下したのでしょうか?
イメージとの違いや、思い描いていた職場との乖離、人間関係の折り合いの難しさが理由として挙げられるかもしれません。
私の経験から言えば、多くの方がこのような理由で退職に至ります。
転職後に実際の現場を知ることで、イメージとの乖離が生じることがよくあります。
そのギャップが大きければ大きいほど、転職失敗のリスクが高まります。
転職者が持つ条件も非常に重要ですが、雇用者が提示する条件が実際にどれだけ正確であるかを確認することも重要です。
雇用者側が提示した条件が、本当に実際に求めているものなのかを明確にすることが必要です。
情報集の行動が不十分だと、また失敗する可能性が高くなります。
介護職を辞めた後:転職のための情報収集
多くの方が転職活動をはじめ応募先を決めた際、「情報収集は十分だ」と思っていることが一般的です。
もちろん、急いで転職を決断した場合を除き、ほとんどの方が慎重に調査してから応募していると考えられます。
しかし、実際にはその情報収集が十分だったかどうか疑問です。
もし本当に十分だったなら、介護職や福祉職に対するつらさや人間関係の辛さ、仕事の激務に関して感じることはないはずです。
退職の理由が本当に避けられない事情だけであるはずです。
つまり、転職活動における情報収集は多くの方が不十分なまま進んでいる可能性があります。
無理に決断していませんか?
条件に合致するからといって、充分に検討しているでしょうか?
以下に事例を紹介します。
事例1:介護職を辞めた後:転職のための情報収集
人間関係の悩みから退職を決断した方が、新しい職場では良い人間関係を求めて慎重に情報収集を行いました。
求人票や職場のホームページには、その職場が人間関係が良好であることがPRされており、その理由も詳細に記載されていました。
確かめるために、職場見学に足を運び、人事担当者に直接人間関係が良好かどうかを尋ねました。
そして、良好であるとの返事を得て、それに安心感を抱き応募に至りました。
ところが、この方はわずか3ヶ月で再び退職することになりました。
なぜなのでしょうか?
彼がしっかりと調べ上げ、情報収集を行ったのに、すぐに退職に至った理由は、前と同じく人間関係の問題でした。
人事担当者が嘘をついたわけでも、ホームページに虚偽の情報があったわけでもありません。
実は、その方が求めていた「良い人間関係」と、職場がPRしていた「良い人間関係」は全く異なるものだったのです。
つまり、人間関係の良し悪しは主観的なものであり、転職の条件としては明確ではないということです。
求める人間関係に対する期待と実際の状況が一致しなかったことが、再び転職を余儀なくさせた要因でした。
事例2:介護職を辞めた後:転職のための情報収集
ある転職希望者は、育児を理由にワークライフバランスが大切で、残業を控え、しっかり休みたいという条件を優先していました。
しかし、その条件に合致する求人が見つからず、やむなく「残業が少なめ」と記載された求人に応募しました。
最初の数ヶ月は残業が少なく、安心感を抱いていたものの、経験者として頼りにされ、新たな係を担当するようになりました。
これが原因で残業が増加し、条件に不一致を感じたそうです。
上司に状況を伝えたところ、「係を引き受けた以上は残業は避けられない」との回答があり、残業を避けるなら係を降りるしかないと言われたそうです。
この状況は人間関係や評価にも影響を与えることになりました。
1年後、その介護施設を辞める決断を下しました。
「残業が少なめ」という条件だけで判断し、将来性や上司やリーダーの働き方を確認せずに応募したことが、結果的に退職理由につながりました。
育児もある中での急な退職は困難なことです。
情報収集は求人の条件だけでなく、その職場の将来性や組織の中でのリーダーシップの在り方なども検討する必要があります。
介護職を辞めた後:転職のための情報収集の方法
転職活動では、情報収集が重要であることが理解いただけたかと思います。
「入社してみないとわからない」というアドバイスをする人もいます。
確かにその通りです。
入ってみないと自分の条件に合っているかどうかはわからないのです。
なぜなら、PRしている側は応募者を迎えたいという意向があり、伝え方が派手になることがあります。
そのため、自分の条件に合致しているかを勘違いしやすいのです。
ですから、時間をかけてじっくりと情報収集を行うことが必要です。
積極的に職場見学などに参加し、見逃せない視点がたくさんあることを意識しましょう。
当ブログでは、その見逃せないポイントを詳しく紹介していますので、各記事を参考にしていただければと思います。
転職活動に関する情報収集は簡単な方法があります。
それは、複数の転職サイトを利用することです。
そして、そのサイトを通じてエージェントから情報を得ることが非常に便利です。
エージェントは「その職場に過去転職した人の口コミ」や、「紹介する職場の人事担当者」とも積極的に連携しています。
言い換えれば、転職サイトは転職を考えている人と掲載している職場のマッチングがしやすく、理想の職場を見つけやすくなります。
紹介した事例の2つは主観で判断し、結果的に退職や不適切な職場に就くことになり、再び転職活動をする苦労を経験せざるを得ませんでした。
転職活動の情報収集で成功するかどうか決まるのです。
下記に転職成功ストーリーを載せております。
まとめ:介護職を辞めた後:1つの行動が転職成功に導く
退職を決意するのは、とても勇気がいることだと思います。
「転職活動を始めてみようか?そして、その結果で退職を考えよう」ということも全然ありです。
大事なのは、次の職場を理想の職場にするための情報収集であるということを今回紹介しました。
情報収集が十分だと考えている転職者のうち、ほとんどは不十分だから再度やめてしまいます。
そして、「介護職や福祉職は辛い」というイメージだけを残し、介護・福祉業界全体のイメージが低下していることもあるのではないかと個人的には考えています。介護や福祉の仕事というのは非常にやりがいのあるものです。(「やりがい」に関連した記事はこちら>>)
ぜひ、情報収集を意識して活動を頑張ってください。
\最後まで読んでくれてありがとう♪/
ご参考になれば幸いです。