「介護・福祉の仕事にやる気を持って入ったけども、実際と違って『やりがい』がない!」
「思ってた仕事と違う!」
そのようなことを感じたことはありませんか?
やりがいをもって勤めていたとしても、職場の労働環境があまり良くなければ、「やりがい」を失っていくことは当然のことです。
「やりがいをもって働く」ことは、仕事が楽しいと感じることになります。
さらには、自分のスキルアップ・キャリアアップにも繋がっていくのです。
介護・福祉の仕事は、「『やりがい』がない!」と感じる人も多いかもしれません。
つらいと感じることもたくさんあります。
「やりがい」のない仕事であるのであれば、それは退職の理由に発展します。
今回は「介護・福祉の仕事のやりがい」をテーマにお伝えします。
・やりがいのある仕事をしたい方へ
・介護・福祉の仕事のやりがいを知りたい方へ
・介護・福祉の仕事に興味がある方へ
・「やりがいがない!」事は職場の責任
・「やりがい」を持続させることは職場の責任
介護・福祉の仕事の「やりがい」はないのか?退職理由の実態
1位:職場の人間関係に問題があった
2位:結婚や妊娠、出産などライフイベントの為
3位:事業所への不満
4位:将来のキャリアが不安
5位:他に良い職場があった
上記の調査の結果から、退職理由の実態の全てが「職場のサポートがない」ことによる退職理由の共通点があります。
「収入が低い」ことによる退職理由に関しては、実際には6位の退職理由になっていますが、2015年と2020年を比較した上記の調査では、退職理由として下がっているようです。
収入に関しては国の政策が、一定の効果を表していることを読み取ることができます。
処遇改善手当などによって、介護・福祉業界の職員は所得があがったともいえます。
今現在の介護・福祉の仕事を行う人たちの、「収入が十分か?不十分か?」ということはわかりません。
しかし、退職する理由は「その職場によることが多い」傾向にあるといえます。
介護・福祉の仕事の「やりがい」を感じる時とは?
仕事でやりがいを感じる人は「社会貢献をできる・していることを実感できる」という人材に多いといわれています。
製造業界の話にはなりますが、
昔は技術職で「難しい仕事」をたくさん頼まれた。
それに応えていくやりがいがあったが、今はオートメーション化したり、AI が入ってきたりして仕事自体が簡素化し、難しい技術が要求されなくなった。
「仕事をしている意味」が薄れていくように感じた。
今の仕事は「やりがい」を感じなくなった。
上記の仕事は実に難しい仕事が出来なくなったということではありません。
もちろん「難しい仕事があったから、それが楽しかった」という「やりがい」もあるかもしれませんが、自分の能力を発揮できることによって、社会に還元できる=社会貢献を実感できているといえます。
つまり「楽しく働く」ことは、広い意味で「社会貢献を実感できている」といえます。
「必要とされなくなった」これは「やりがい」がなくなることに、十分な動機となりえます。
「やりがいをもって働く」ことは、「自分が社会の役に立っている」と実感できることにあります。
その上で介護・福祉の仕事は、常時「誰か」から必要とされる仕事であることは間違いありません。
介護や福祉の仕事は、製造業のように物を作り出す仕事ではありませんが、人に対して知識技術を通して、サービスを提供していくことになります。
対象が人になりますので正解がありません。
教育分野もそうですが、一人一人に合わせながら最適な答えを見つけていくことになります。
そのため無理難題なケースもあります。
「正解がない仕事」仕事は一見難しいようにも思いますが、正解がないだけで最適な答えはあるのです。
その「最適な答え」を模索するために、介護・福祉の仕事は根本的にチームワークが必要になります。
しかし、そのチームワークが上手く機能すると、「様々な難しい問題」にも対応できるようになってきます。
それは自分の介護や福祉の技術として、スキルアップすることにもありますが、チームの一員として貢献できることにもなります。
介護福祉の仕事は、自分一人で行うものでなく、その「チーム=組織を通して、社会貢献」を行うということになります。
そのため、介護や福祉の仕事は、一人でやりがいを持つことは可能ですが、「やりがい」もち続けていくことは「チーム=組織」=職場といえるのです。
介護・福祉の仕事の「やりがい」は「職場が持続させる」必要がある
退職理由の多くが、その職場が原因であることが、わかっていただけたと思います。
「職員へのやりがいを、職場が与える」という考え方もありますが、介護・福祉業界の職員にとって「やりがいを、すでに持っている」ことが多いです。
つまり、与えなくても「やりがい」を持っています。
「やりがいを『与える』」という目線での考え方は、適切ではないといえます。
介護・福祉業界の職場で大事なことは、「介護・福祉職員が持つ『やりがい』をいかに持続させていくか」ということです。
持続させることができないから、退職理由にその職場の原因と思えることが上がっています。
そのような職場が「やりがい搾取」といわれるのです。
このことは職場の「マネジメントに問題がある」といえます。
管理者が職場の人間関係に対して、マネジメントをしてないことがいえます。
人間関係が悪いことは、先述したようにチームとしてのサービス提供ができないことになります。
ですので、サービスの質が低下していることにつながっていきます。
2位:結婚や妊娠、出産などライフイベントの為
4位:将来のキャリアが不安
この2つに関しては、「人生を考えた上で、その職場で仕事はできない」から退職に至ったという見方ができます。
自分のキャリアや、職場内での権力を高めていくためには、長く勤めていた方が可能になります。
しかし、この理由が上がっていることは、その職場では自分のキャリアは伸びないと見限っていることになります。
この理由に関しても、単純に経営方針や運営のあり方に不満があると言えます。
介護・福祉の職員の考え方と、経営側の考え方がかけ離れていくと、このような結果を招きます。
その職場でやりがいを失ってしまうと、勤めている職場での貢献意欲はなくなっていきます。
そのため、他の職場がより良く思えてしまいます。
介護・福祉の仕事は「やりがいがある」根拠は退職理由にある
第5位の「他に良い職場があった」という退職理由が、介護福祉・業界の「やりがいがある」に関してを表しています。
介護・福祉の仕事が嫌になったわけではないのです。
やりがいを持続できないことが問題であって、それは個人の問題ではなくその職場の問題であるということです。
これは「良い職場であれば、やりがいを持って働くことができる」ということです。
そのようなやりがいを持続できるような職場を見つけることが重要になってきます。
間違っても「やりがいが持てないのは、個人の責任ではない」のです。
まとめ:介護・福祉の仕事の「やりがい」はない?やりがいを感じる時は?
介護・福祉業界に勤める方の多くは、「やりがい」と「熱意」をもって働いていることは間違いありません。
そうでないと「人のために働こう」とすることはないと思います。
もちろん仕事ですので、生活があります。
生活を維持していくため、給与を求める権利が労働者側にあります。
そのため「お金のために働く」ことは、決して悪くありません。
仕事として、生活できる給与をもらいながら、さらに「やりがい」を持って働くことができる。
そのような職場が理想になると思います。
実際の問題として、介護・福祉業界は人手不足があります。
事業所を運営していくためには、そこで働く「職員の長時間労働に頼るしかない」と考えている職場もあります。
そのような職場はブラックな職場です。
ブラックな職場で働くと、やりがいを搾取されるどころか、健康被害まで起きることもあります。
そのような職場であれば、すぐさま転職をお勧めします。
転職をすることに不安を感じる人は、「次の職場がまたブラックな職場であったら・・・」と心配になることがあるのではと思います。
もちろんそのような不安もあると思います。
そうならないために、当ブログでは様々なノウハウを公開しています。
また下記の記事を参考にされると、良い職場を見つけることは驚くほど簡単になります。
参考になれば幸いです。