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【例あり】昇進を断る方法:出世欲がないなら拒否すべき理由

昇進を断る方法は?出世欲がないなら拒否すべき理由があります。

人事担当者として1000人以上の介護・福祉職の方々とお話してきました。(プロフィールはこちら>>)

「昇進・出世の話が舞い込んできたけど、正直に言って、そこまでの自信も欲もないし、どう断ればいいかもよく分からないな・・・」

「めんどくさいことは避けたいと思ってる・・・」

「今の職場にはあまり魅力を感じてなくて、昇進したくないってのもあるな」

 

こんな風に感じたことはありませんか?

 

最近では、昇進や出世に対して消極的な気持ちを抱く人が増えています。

特に若い人たちは、仕事よりもプライベートを優先する傾向があり、出世によって仕事の量が増えたり、待遇が向上するよりもストレスのない人間関係を求める方向に興味を持っているようです。

 

介護・福祉業界では、「出世欲」があまり育たないことが問題視されています。

具体的には、「待遇は向上してほしいけど、役職には就きたくない」という状況があります。

この業界では「待遇が厳しい」と言われていますが、「出世・昇進」についてはあまり話題に上りません。

しかし、行政主導による待遇の改善が進んでおり、その中に「キャリアパス制度」があります。

 

キャリアパス制度とは、「職位や職務につくための必要な経験や道筋」を明確にしたものです。

行政は事業所に対して、「キャリアパス整備」を進めるよう求めており、待遇の改善における手当の支給にも関連しています。

ただし、その効果が現れるには時間がかかる部分もあるでしょう。

しかし、出世意欲や昇進に興味がない人材が増えている中で、キャリアパスだけを整備しても効果が得られないこともあります。

 

自身が「待遇改善のため」に昇進=キャリアアップを目指すのは、至極真っ当なことです。

問題は、自分が出世意欲を感じない理由をしっかりと見極め、昇進を受けるか受けないかを自分自身で判断することです。

 

今回は「昇進を断る方法:出世欲がないなら拒否すべき理由」をテーマにしてお伝えしたいと思います。

こんな方にオススメ♪

・介護職・福祉職をしている方で出世・昇進に魅力を感じていない方へ

・昇進の打診を断りたいと感じている方へ

 

結論
・昇進が打診された理由で判断してみると良いです。

・断り方は「目標」「プライベート」「組織的な損失の可能性を示唆」の3つが経験としては効果的です。

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昇進を断る方法:出世欲がないなら拒否すべき理由

なぜ昇進に魅力を感じないのでしょうか?

あなたが昇進を断りたい理由は明確ですか?

 

もしかしたら性格的なものがあるかもしれません。

自分自身が人をまとめていく力に自信が持てなかったり、または面倒なことはあまり好きではなかったりするかもしれませんね。

 

今のままで別に何も不自由がなく、不満もないという状況だったり、様々な理由で昇進に魅力を感じない、出世欲がないという方はおられます。

 

私が人事の担当として様々な方のキャリアを考えてきた時に、共通しているのではないかと思う事項が1つあります。

 

結論としては、「そのポジションを模範とする人がいない」ことが大きな理由です。

 

「あの人のような存在になりたい!」

「あの人は素晴らしい!」と憧れるような上司やリーダーが極端に少ないのです。

 

私の経験では素晴らしい上司の元で育ってきた職員は、自分自身の能力に自信を持ち、昇進の打診に対し誠心誠意答えてくれるとの印象があります。

 

つまり、先輩や上司の背中を見て、昇進に答えられるような人材に成長していくわけです。

 

「出世したくない」「昇進に魅力を感じない」という人は、先輩や上司がつらそうに働いている傾向があります。

またはネガティブな職場環境になっていることが多いような気がします。

 

つまり、昇進に魅力を感じないのは、プライベートを優先する人が増えているというよりも、それもあるんでしょうけども、先輩や上司が昇進、出世することの楽しさを教え切れてないということが考えられます。

 

ですので、私は「昇進が嫌なのであれば、断る方が絶対にいい」と思っています。

断らないと自分自身がダメになってしまうことがあってあります。

メンタル的にダメージを負ってしまうことだってありえますので、自分自身の心構えができないうちは、断る方がいいです。

(上記に関連した記事はこちら>>)

 

では、このような状況の中で、どう断り方があるのかということは私から言えるのは3つの視点です。

 

まず1つ目は自分が持つ目標に対して、昇進の打診がどのような意味をもつことなのか?。

 

2つ目が家庭の事情として昇進がどうなのか。

 

そして3つ目は、自分が昇進することによって組織に対してどのような影響があるのか。

 

この3つのどれかを中心として話を進められると昇進というのは、断りやすくなるのではないかと思います。

 

似たようなアドバイスの中には、退職を覚悟した方が良いようなアドバイスもあります。

確かにそのような覚悟はしておいた方がいいですが、きれいに断り方を考えると現状のまま断ることもできますよ。

昇進を断る方法:まずは昇進理由を明確に把握しよう

まずは、昇進が打診された理由を明確に把握しておいた方が良いです。

 

急に退職者が出て、ポジションを埋めるために打診されたということもありえます。

つまり、ただ単に人材がいなかったからという状態で、能力が評価されたわけではない可能性があります。

そのような場合はあまり健全な理由ではないため、断ることを考えた方が良いと思います。

 

昇進の理由が明確であり、話が少しでも理解できる場合は、少し検討してみた方がいいかもしれません。

明確な理由があるのに昇進を断ると、今後職場内で働きにくくなる可能性が出てきます。

 

例えば、昇進の理由が「もう5年も働いたから、主任にならないか」といった形であれば、能力ではなく経験年数で判断されている可能性があります。

 

長く勤めていれば誰でもいいというような職場の傾向がありますので、このような理由であれば無理に昇進に応じる必要はありません。

 

また、昇進の理由が「難しい仕事も積極的に解決し、職場内を活性化してくれるので役職者としてますます活躍してほしい」といった場合は、持っている能力を評価していることと、その能力を持って活躍して進むことから、ある程度の裁量権を与えられる可能性があります。

 

ですので、こういった利用能力を評価してくれている場合は、少し考えた方がいいと思います。

断るには、昇進を断る理由が変革に必要になってきますので、能力を評価されている場合は、断りにくいかもしれません。

今後の組織内での働き方が影響を及ぼす可能性があり、退職等を検討する必要が出てきます。

 

以下に私が昇進を打診して断られた際に、納得できた内容をお伝えします。

1.昇進を断る方法:「自分が持つ目標」作戦

昇進を打診された際に、「自分の考えている目標やキャリアを理由」にすると昇進の打診を断りやすいです。

 

良い職場は通常、その人のキャリアを考慮して提案しますので、自主的に持っている目標やキャリアを否定することは一般的に難しいです。

 

たとえば、

昇進の話をいただきありがとうございます。
考えさせていただきましたが、

今後私は〇〇の資格を取りたいと思っていて、勉強する時間を確保したいと考えています。
そのため、この職場に貢献したいと思っており、現時点では昇進を受ける時期ではないと考えています。

 

このように述べると、打診した方が昇進を無理に勧めると、その人が考えているキャリアを否定することになり、職場に貢献してくれなくなるという危機感を感じます。

それにより再考せざるを得なくなります。

 

もちろん、実際はその理由が本当であるか嘘であるかは重要ではありません。

気持ちが変わることだってありえますから。

2.昇進を断る方法:「家庭の事情」作戦

昇進の話が出たとき、家庭の事情を理由にするのは有効な手段です。
家庭の事情は本人しか知らないものであり、職場側が詳細を知りにくい場合、この理由は特に有効です。

強く昇進の了承を勧めると退職に繋がる可能性があるので、強気にでれなくなります。

 

たとえば「お子さんがまだ小さいこと」「親の介護が懸念事項である」などが考えられます。
しかし、職場によっては育児や介護に関する休暇制度が整っている場合もあります。
そのため、休暇制度を利用することで、昇進の了承を強気に求めてくるかもしれません。

そのため、「急に退職する恐れがある」ような理由にすることがいいでしょう。

 

例えば、

昇進の打診をありがとうございます。
考えさせていただきましたが、

実家が農業を営んでおり、両親も高齢です。
将来的には農家を引き継ぐ可能性があります。

いつになるかは不明ですが、来年かもしれません。


そのため、重要なポジションを勧めてくださることは非常に嬉しいのですが、

ご迷惑をおかけする可能性があると考え、見送るべきだと判断しています。

このような断り方が有効です。
「一時的でもポジションに入ってくれ」とは言えません。

 

もし言われた場合は、「その役職はそんな簡単なものでいいのか?」と逆に問い詰められたりすれば、墓穴を掘ることになります。

まともな職場であれば、引き下がるしかない状況が生まれます。

3.昇進を断る方法:「組織にどのような影響があるか」作戦

個人的には、昇進を拒否する際にこの方法が最も適していると考えます。
なぜなら、雇用側(昇進を打診した方)は「組織をより活性化させたい」という思惑が背後にあるからです。

 

もちろん、本人のキャリアに配慮する場面もありますが、基本的な人事の考え方は、組織の課題にどのような人材が必要かを考えることです。
したがって、昇進を了承することで、マイナスの影響が生じる可能性が示唆されると、強く勧めることが難しくなります。

 

たとえば、

昇進のお話、ありがとうございます。
考えさせていただきましたが、

私がその役職を受けると、現場での教育時間が減少します。


私が現場から離れると中心となる人物が不在となり、現場が回りにくくなる可能性があります。

それでも構わないのであれば、昇進後の対策について現場の方と相談してみますが、難しいと思いますし、私は対策案が出ません。
ですので、今はその時期ではないと考え、見送りたいと思います。

このような説明があると、雇用者側が現場にどのようなアプローチを取るかを明確にし、納得させない限り昇進を進めることが難しくなります。

まとめ:【例あり】昇進を断る方法:出世欲がないなら拒否すべき理由

魅力のない職場の特徴として、その職場に模範となるようなリーダーや上司がいないことが原因になることが多いとお伝えしました。

 

リーダーや上司に選ばれる人のセンス・指示系統は、キャリアパスによって明確にすべきですが、人出不足が根本の問題としてあります。

人材不足=リーダー不足でもあるのです。

 

どんなにセンスがある人でも、ブラックな職場で出世をすると、職場改善までにはものすごく苦労します。

 

「昇進を断りたい」
「出世欲がない」

役職者やリーダーになると、確かに責任は増えます。 
面倒なこともあるでしょう。

 

その仕事量には相当な差があります。
実際、働きやすい職場は、上司や管理者も効率的に働けるようになっており、責任はありますが楽な仕事も期待できます。

 

言い換えれば、出世することは必ずしも仕事量を増やすことにはつながりません。
プライベートも充実させつつ、キャリアを向上させることも可能です。

「昇進の打診には、退職することを覚悟すべき」というアドバイスもありますが、断り方によります。


「昇進はしてもいいんだけども、この職場では絶対に嫌だ」という場合もあると思います。
そういった場合は 転職をした方がいいです。

働きやすく 尊敬できるような上司や先輩がいるような職場であれば、「もっと違った景色」が見られるかもしれません。

\最後まで読んでくれてありがとう♪/

参考になれば幸いです。

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