「昇進・出世の辞令をもらったけど、断りたい」
「出世する人材の特徴は?」
「今の職場で魅力がないから、出世したくない」
そのように考えることはありませんか?
介護・福祉業界での仕事は、「出世欲」のある人があまり職場の中で育たないことが問題視されることがあります。
つまり「待遇は向上してほしいけど、役職には就きたくない」ということです。
介護・福祉業界は「待遇が良くない」といわれます。
「出世・昇進」についてはあまり話題にあがりません。
介護・福祉業界は行政主導による待遇の改善が進んでいます。
そのうちの一つに「キャリアパス制度の導入」があります。
キャリアパス制度とは、簡単に述べると「職位や職務につくための必要な経験や道筋」を明確化したものです。
処遇改善における手当の支給について、事業所に「キャリアパス整備」を行政は求めていますが、効果がみられるには時間がかかる部分もあります。
自身の「待遇改善のため」に出世=キャリアアップを目指すことは至極真っ当なことです。
今回は「出世・昇進に魅力がない?魅力のない職場の特徴」をテーマにしてお伝えしたいと思います。
・出世・昇進に魅力を感じていない方へ
・出世を断りたいと感じている方へ
・出世をしたい方へ
・ブラックな職場は「魅力ある上司」がいないことが多い
介護・福祉の仕事で、出世・昇進に魅力がない職場の特徴
なぜ出世に魅力を感じないのか?
結論としては、「その役割の見本となる人がいない」ことが大きな理由です。
「あの人のような存在になりたい!」
「あの人はすごい!」
憧れや尊敬を抱くような上司やリーダーが圧倒的に少ないのです。
介護・福祉の職場は「人間関係が悪い」イメージが根強くあります。
そのイメージが間違っているわけではありません。
人間関係が悪い原因は、人間関係にうまく介入してくれるようなマネジメントが少ないことが原因にあります。
出世や昇進に魅力がない事は「選任」の問題もある
人手不足は現場の問題だけではありません。
上司がリーダーが疲弊することから、役職者が急遽「退職に至る」こともありえます。
退職することによって、そのポストがあることになります。
そこで仕方なく選任される方もいます。
次に選任された職員が「マネジメントのセンス」「リーダーシップのセンス」のある人材が必ず選ばれるというわけではありません。
出世や昇進に魅力がない職場の特徴
「上司やリーダーのマネジメントセンスの問題」
「上司やリーダーが疲弊しすぎている職場」
この2つが特徴だと思います。
意思決定の構造上、出世や昇進に魅力を感じづらい
介護・福祉の職場の基本的な意思決定プロセスとして、
福祉サービスにあたる「支援」や「介護」は、医療では「診療」「治療」にあたります。
医師の指示が絶対的存在としてあります。
これは医師免許を最高位資格として、その下に看護師やコメディカル職種という構造があるからです。
しかし介護・福祉サービスの場合は、指示の頂点は違います。
ケアマネージャーだったりサービス管理責任者等などのサービスに関する管理資格はありますが、「資格保有者の明確な指示がないと仕事できない」ことではありません。
介護や支援サービスの提供において、「管理の資格」は絶対的存在である条件ではありません。
その職場の代表者・オーナー・役員など様々な職場権力が働き、意思が強烈に反映されたり、単に発言権が強い人(ベテランの職員など)の「顔色をうかがう負の状況」になることも少なくありません。
介護・福祉領域での意思決定プロセスは原則「判断は合議制」のもとにあるものだと思います。
「みんなで決める」
これは簡単なことのようで、価値観を一つにまとめる作業でもあります。
うまく調整できるような上司・リーダーであれば、それほど問題はありませんが、そのセンスがないからこそ「価値観」や「考え方」がぶつかりあうことがよくあります。
それに気づいて人間関係を介入・調整しようとしない、為す術がないがない上司・リーダーであると、加速度的に組織の雰囲気は悪くなります。
そのような「なにもしない」上司・リーダーほど精神論に傾きやすくなる傾向もあります。
コントロールできない職場にまで陥り、リーダーや上司が「無能」であると部下職員の立場からすると、ブラックな職場で出世に魅力がない状況になります。
出世をイメージすると、役職者が良い目標となりえないのです。
リーダー上司が疲弊している組織が育ってなかったり、指示待ちの職員が多かったりすると上司やリーダーが役割分担ができない状況になることもあります。
上司・リーダーの性質として「自分が全部把握しないと気がすまない」タイプの人材もいます。
このリーダー性質が悪いとは断言しませんが、「責任だけじゃなく業務量が増大をする実態」を見せてしまうのです。
そのような状態から「燃えるリーダー」であれば、「パワーがあるアグレッシブなリーダー」として魅力ある存在になることができます。
多くのリーダーは、その状況を「精神的な負担として抱えてしまうこと」が多いので、部下の前で「ため息ばかり」つくことも少なくなります。
仕事をしていて、笑えることも少なくなるでしょう。
その状況をみて、周りから「かわいそう」と思われてしまいます。
つまりそれは「ねぎらい」ではなく「こういう思いままでして(役職者には)なりたくないなぁ」と思わせてしまいます
つまり、出世をすることで、責任をもった業務というより「激務」になるイメージが多いのです。
出世・昇進は魅力を感じるほど待遇が変わらないことが多い
出世・昇進をすると、基本的には「待遇が向上すること」が多いと思います。
役職手当や職務手当が付くことにより、給与も上がることになると思いますが、それ以上に業務量が増えることをがあります。
業務量が増える割には「給料は上がらない」というケースは多いです。
そのことにより「無理に出世や昇進を目指す」ことよりも、「一般職員の方が気楽に働ける」という考え方もあります。
それ自体は決して間違ったことではありません。そのように考える介護・福祉職員は「若い人材」を中心に広がっています。
実際のところ、今現在は「出世・昇進をすることに魅力を感じる」職場にすることが、職場の将来性を高めることになります。
今は「出世・昇進」が「見返りにならない」といえる職場が多いことが実態としてあります。
ただし、「キャリアパス制度が充実していて、機能している職場」については、業務量と報酬バランスは良いことが多く、出世・昇進をすることによってスキルアップをすることも事実です。
出世・昇進の魅力はスキルアップといえる
出世や昇進を「待遇ありき」で考えると魅力がないことが多いですが、スキルアップと捉えると非常に良い経験ができるのではないかと思います。
出世・昇進することによって、魅力がないと感じる職場は多いですが、しっかりとした教育やマネジメントの方法を身につけることによって、そのポジションとしての資質・センスを身につけていくことは可能です。
組織が出来上がってくると、管理者自身の働きやすさも格段に上がります。
「一度効率良い組織ができてしまう」と管理者やリーダーの仕事は「それを維持すること」に限定されていきます。
そうなってくると「自分のしたいことを実現できること」も多くなってきます。
そうなると、管理者はラクな仕事になりえます。
そうなると「初めて待遇に見合った仕事」になろうかと思います。
出世・昇進をして組織を作ることを始めると、業務型になり、困難なことが多いですが、続けることによって成果が見えることも比較的多いです。
仕事が楽しくなることはありえると思います
まとめ:出世・昇進に魅力がない?魅力のない職場の特徴
魅力のない職場の特徴として、その職場に模範となるようなリーダーや上司がいないことが原因になることが多いとお伝えしました。
そして出世・昇進に魅力のない職場の特徴として、
この2つが挙げられます。
リーダーや上司に選ばれる人のセンス・指示系統は、キャリアパスによって明確にすべきですが、人出不足が根本の問題としてあります。
人材不足=リーダー不足でもあるのです。
介護・福祉業界がさらに発展していくためは、リーダーや上司となる人たちの力が不可欠です。
どんなにセンスがある人でも、ブラックな職場で出世をすると、職場改善までにはものすごく苦労します。
出世や昇進に魅力を感じないのであれば、その職人に問題があるので、出世しても良いと思えるような職場を探すことです。
そのような「ホワイトな職場」は膨大な求人票から見つけることは至難の業です。
以下のノウハウによって『驚くほど簡単になる』と思います。
参考になれば幸いです。