人事担当者として1000人以上の介護・福祉職の方々とお話してきました。(プロフィールはこちら>>)
介護・福祉業界での仕事は未経験・無資格でも、採用されやすい傾向にあることは別の記事でお伝えしました。
待遇を上げる方法に関しては、他の記事も参考になると思います。
今回は「未経験・資格なしでも待遇向上が見込めるか?」をテーマにお伝えします。
・資格取得をお考えの方へ
・転職をお考えの方へ
・介護・福祉業界への就職に興味を持たれている方へ
・自分にしか「できない」仕事を持とう!
・自分の価値に気づこう!
・組織への貢献を軸におこう!
\ あなたにとって理想の職場/
【介護・福祉】「未経験・資格なし」の給料:不安がない前提条件
まず最初にお伝えしたいのは、働く職場が「年功序列体制」でないことが必要です。
なぜなら、「年功序列体制」では、資格なし・未経験の方が給与向上を期待するのは難しいからです。
単に働くだけでは、給与の向上が難しい状況となります。
若干ですが、介護・福祉業界では年功序列の要素が強い気配もあります。
そこでおすすめなのは、実力主義の職場への転職です。
実力を発揮し、積極的にチャレンジすることで、介護・福祉事業所において給与向上が早期に期待できるでしょう。
介護・福祉職は一般的に年功序列の影響を受けやすい職種です。
長く働けば働くほど給料が上がるとされていますが、この仕組みでは「スキルの低い人でも高い給料をもらえる」という特徴があります。
(現在そのような状態では介護・福祉施設も存続が難しいため、公的に支給される手当(ベア加算等)以外は施設から出る人件費を抑える傾向にありますね。)
年功序列思考が強い職場は、具体的には、仕事の評価がほぼ勤務年数に依存しており、スキルや実力が十分に反映されにくいのです。
もし職場が年功序列によって給与を上げていく形態であれば、他の選択肢を検討することをお勧めします。
未経験・資格なしの方にとって、実力主義を重視する職場でのチャレンジが、新しいキャリアを築く上での近道となります。
給与だけでなく、自身の成長も期待できるこの転職の機会をぜひ検討してみてください。
「未経験・資格なし」の方が給料に不安をなくす=「実力主義体制」が必要
先程も述べたように、働く職場が「年功序列体制」ではなく、「実力主義の給与体系」を取っていることが絶対的な条件です。
実は介護・福祉業界も職場の考え方で、給与の査定方法はかなり違ってきます。
実力主義とは、言ってみればその人の能力やスキルを重視する仕組みです。
つまり、「年功序列体制=長く働いているだけで優遇される」という構造がないわけです。ただし、年功序列に基づく給与形態が必ずしも悪いわけではありません。
「長く勤めている」ことは、信頼できる人物であることを示す一方で、「長く勤めているからこそできる仕事」も、介護・福祉業界では確かに存在します。
しかし、近年の介護・福祉業界では、年功序列の枠を超えて実力主義を取り入れる事業所が増えています。
これは国の処遇改善策や業界全体の改革によるもので、キャリアパスや職場環境の向上が進んでいます。
ですので、転職を検討するなら、実力が正当に評価される事業所を選ぶことが大切です。
積極的なキャリアパスや働きやすい職場環境が整備された場所で、あなたのスキルや能力を発揮できる可能性が高まります。
前回の記事でも触れましたが、実際には「資格なしで未経験」の方が介護や福祉の仕事で活躍することが唯一の道です。
何ができるかは、あなたの持つスキルや貢献度になりますが、そのスキルや貢献度が高ければ、待遇にもしっかりと反映されることでしょう。
介護や福祉の仕事に必要な資格については、後からでも取得が可能です。
ですから、今は資格がなくても、自分のスキルややる気次第でキャリアを築いていけるのが特長です。
つまり、未経験・資格なしで始める介護や福祉の仕事は、実力主義が重視される分野です。
あなたの頑張りや成果が、給料や待遇に直結する仕組みが整っています。
「未経験・資格なし」が給料に不安をなくす=「自分にしかできない」こと
給与をアップさせる確実な方法は、「他の誰にもできない仕事」を見つけることです。 \ \ もちろんそれはその職場で他の誰にもできない仕事という意味です。
「自分が得意なことや持っているスキルを介護・福祉業界でどう活かすか?」
その考えが大切です。
趣味を仕事に応用することも可能ですし、特に介護・福祉の分野では、そうしたアイデアが実現可能な場面がたくさんあります。
例えば、動画の編集が得意な場合を考えてみましょう。
そのスキルが趣味の範疇にあっても、それは有用な武器になり得ます。
実際、広報活動に悩んでいる介護・福祉事業は実に多いです。
多くの施設は外注しているか、もしくは広報活動すらできていません。
特に大規模な施設でなく、小規模な職場では、動画編集スキルを持つ職員は少ない可能性が高いです。
今の時代、スマートフォンを使えば簡単に動画編集ができますが、アップロードや微調整もしくは、個人情報の取り扱い等には少しの知識が必要です。
自分が得意とする部分があれば、それが「他の誰にもできない」こととなります。
例えば、動画を職場の映像としてアップロードするアイデアは、このスキルを持つ人ならではの提案です。 そういった経験がない人材からは生まれません。
介護職とは別のスキルやアイデアが差を生むのです。
結局、「自分にしかできないこと」を職場で活かすことがカギです。他にはない強みを見つけ、それをどう活かすかが、成功への一歩となります。
「未経験・資格なし」が給料が上げるには「自分の価値」に気づこう!
確かに、資格を取得することは給与アップの有力な手段です。
それは正しいと思います。
資格取得は正しい行動であり、自分の価値を向上させる一環です。 \ (働きながらでも資格を取得できるので、興味があれば検討してみてください。)
ただし、資格取得だけが永続的な給与アップを保証するものではありません。
それだけで評価しない職場が増えてきていることも事実です。
スキルや価値がアップし、それが給与に反映される仕組みを取っているところは典型的です。
国の施策によって給与が上がっている場合もありますが、これは将来的に廃止される可能性もある点を理解しておくべきです。
そのため、職場の姿勢が根本的に重要です。
人材を大切にし、特に「替えが利かない」人材を評価する職場では、その人に対する待遇工場と昇給が避けられません。
資格取得が給与アップの一環となるため、職場の考え方や働く環境も重要なポイントです。
「未経験・資格なし」でも、自分の価値に気づく方法は?
介護・福祉の仕事は、数字で表しにくい特性があります。
おそらく他業界からの転職者(資格なし・未経験)の方はこれに一番困ると思います。
自分の評価をフィードバック できるわかりやすい指標というものはないのです。
例えば、車の販売のように明確なノルマや販売総額を設定しているところは、給与形態によっては 成果報酬などを設けているところがあります。
しかし、いくら頑張ったところで直ちに給与に影響するわけではありません。
もちろん安定しているということも言い換えることはできます。
介護・福祉の仕事では現場の人たちが個別支援計画や介護計画などで目標を設定しますが、これを達成したからといって特別な報酬がもらえるわけではありません。
他の職種と異なり、介護・福祉業界はチームプレイが基本です。
というか、これがほぼ全てになります。
個々の目標達成においては競争ではなく協力が求められます。
つまり、自分の給与を上げるためには、「自分ができること」を見つけ、組織に貢献することが大切です。
数字で給与が評価されにくい分野だからこそ、現場での協力や貢献が重要になります。
自分の強みやできることを見つけ、それを活かしてチームプレイを実現することが、給与アップへの一歩となります。
自らの価値を理解し、組織への貢献を大切にすることで、介護・福祉の職場での成功が見えてくるでしょう。
「未経験・資格なし」の給与に不安をなくなら、「組織への貢献を軸」にする
「勉強してケアの質を高めていく方向」は確かに大切ですが、経営的な視点で数字に変換するのは難しいこともあります。
数字での評価に慣れている方は、数字で判断されることに不安を感じることもあるでしょう。
ただし、介護や福祉の分野では、数字から情報を読み解るスキルがあまり重視されていません。
そのため、これまで他の業界で数字で判断してきた経験は、介護や福祉の仕事において強みになります。
経営的な視点から見れば、この点は大きなアドバンテージと言えるでしょう。
また、例えば、趣味や特技がある場合は、それを仕事に活かすこともできます。
例えば、日曜大工が得意であれば、施設設備管理を兼任することができます。
これにより、組織に貢献するだけでなく、費用対効果も向上させることができます。
施設設備の専門職者を雇う際には膨大な費用がかかりますが、自らがその業務を兼任することでコストを削減できます。
その職務の専門性を持ったスタッフを雇うよりも、自身がその業務を担当することで経済的にも有益です。
このような「実力」を評価できる職場であれば、年収を上げることは十分可能です。
年功序列体制では、こうした発想が難しいです。
まとめ:【介護・福祉】「未経験・資格なし」の給料:不安がない前提条件を紹介
資格の取得は給与アップにつながります。
資格を取ることは、自分の価値を向上させる有益な行為です。
ただし、資格だけで永続的な給与向上が確約されるわけではありません。
未経験で資格がない場合でも、実力主義や積極的なチャレンジを評価する職場では、早く給与を上げることが可能です。
「勉強してケアの質を高めていく方向」は大切ですが、経営的な視点で数字に変換するのは難しいこともあります。
数字での評価に慣れている方は、数字で判断されることに不安を感じるかもしれません。
しかし、介護や福祉の分野では、数字から情報を読み解るスキルはあまり重視されていません。
そのため、他の業界で数字で判断してきた経験は、介護や福祉の仕事において強みになります。
経営的な視点から見れば、この点は大きなアドバンテージと言えるでしょう。
これらのアプローチを考慮することで、未経験で資格がない方でも介護・福祉の仕事で給与を伸ばす可能性が広がります。
適切な職場環境や自身の強みを見つけ出すことが、給与にも不安がなくなり成功への近道となります。
\最後まで読んでくれてありがとう♪/
参考になれば幸いです。